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失敗策と言われたサムスン Tizen OS、じつは大きな利益を生んでいる話

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かつて Android OS から独立しようとしたサムスン電子が、NTT ドコモと協力して第 3 の OS 開発を試みた。

結論から言うとスマートフォンでは大失敗に終わり、日本では技適を通した端末が発売されずお蔵入りに。

なかばバカにされるネタとして誰もが笑ったし、筆者も思い出しては笑ってきた。

ところがスマートウォッチ市場を見ていると、この OS Tizen(タイゼン)はむしろ大きな成功といえる気がしてきた。



世界シェア 2 位の Tizen OS ウォッチ

スマートウォッチ市場はまだ広がっていて、知名度を問わずメーカーが群雄割拠している。

アップルウォッチが圧倒的なシェアを持っているが、その次がサムスンであることをご存知だろうか。

(2019 年は imoo に次ぐ 2 位で、前年比 127%増:カウンターポイント社調べ)

 

Android の縛りから抜け出し理想のウォッチを開発した結果、 Google の Android Wear (現 Wear OS by Google)を抜いた。

どれだけ可能性を秘めた OS であるかは、今から 5 年前にリリースされた Gear S 1つとっても明らかだ。

(少しふるいが感動してレビュー動画を撮影したのを覚えている)

まだ未発達だった市場にはやくから有機 EL を採用し、SIM カードによる通話・データ通信を実現させた。

近未来的かつ実用的なデザインに惹かれた人もいたのではないだろうか。

いっぽう Google の Wear OS 搭載スマートウォッチは 2015 ~ 2016 年をピークに激減する。

(moto 360 左が 2nd 、右が初代)

moto 360 や LG Watch などファッション性の高いものは人気を博したが、OS が進化せずいつの間にか姿を消した。

決して需要がなかったわけではない。メーカーがスマートウォッチに伸び代を見出だせなかったのだ。



そして新型の登場へ

8 月 7 日の Galaxy Unpacked 2019 では高度計、気圧計、50メートル防水を誇る Galaxy Watch Active 2 がリリースされ、ニーズの開拓に余念がない。

しかも Android 他社メーカーはおろか、iOS 9 以降の iPhone に対応しているのも強みと言える。

散々バカにして笑ってきた Tizen OS は、サムスンの立派な稼ぎ頭となっている。

そして立ち向かってくるであろうファーウェイ独自 OS Harmoney に対抗できるだろうか。市場の行方が楽しみでならない。

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