NTTドコモの 5G 戦略、ファーウェイ依存から脱却できるのか

NTT ドコモが 9 月 20 日より次世代規格 5G をプレリリースすると発表した。東京・名古屋・大阪のドコモショップなどで誰でも同技術を体験できるスペース作りを進めていくという。

ドコモ 5G のコンテンツに関してはこれまで披露された内容と被ることも多く驚くべき要素が少なかったと思われる。

それより話題になったのはファーウェイがやはり不在だったことだろう。

(本来ならルーターの位置にファーウェイがあっても不思議ではない)

米国の意向に沿って排除に向かっていると見えるが同社が少なからずファーウェイ依存であることはあまり知られていないのではないだろうか。



「d タブ」はほぼファーウェイ製

ドコモは dビデオや dブックなどの自社コンテンツをタブレットで普及させる戦略を持っていた。

iPad であれば手っ取り早いが一人でも多くの人にアプローチするには低価格であることが求められ dtab なる自社タブレット開発に着手する。

これに提携したのがファーウェイで 2015 年から数えて 6 機種の dtab をすべて1 社だけでリリースしてきた。

秋葉原では白ロムを求める人が絶えずいて、国内におけるファーウェイのタブレットシェアはアップルに次ぐ 2 位になるなど、スマートフォン以上の存在感を見せている。

(2019 年 9 月 18 日調査。やはり 1 万円台で買える高品質はこれしかない)

筆者も販売員として過ごした 4 年間を通し、数え切れないほどに販売したし最も初期不良の少ないタブレットとして安心して案内できた。

初期不良の発生率が低いというのは、変に優れて壊れやすい機種よりもよほど評判がいい。ファーウェイを手放すというのはその安定性を捨てるということにもなる。

 

「技術力」と「コスパ」における存在感

またモバイル Wi-Fi ルーターにおいても「技術力」という側面での存在感は大きい。3G から LTE への過渡期こそ LG 製が目立ったものの、勢力をつけた 2016年になると一気に存在感をましてくる。

例えば 3.5 GHz帯 (Band 42)導入時は HW-01H、理論値 1200 Mbps 超えもHW-01L などを真っ先に発売するのは技術力が認められてのことだろう。

(新技術はまずファーウェイ製品でリリースされる傾向があった)

むろん NEC や LG そして SHARP などへの置き換えは可能であるはずだ。しかし国内メーカーや LGがファーウェイに及ぶはずもなく、これまでのスピード感で新製品を出すことが容易でなくなる気がしてならない。



ファーウェイ体質からの脱却は容易ではない

このように壊れにくく品質のよい dtab そして新技術をすぐに提供する Wi-Fi ルーターなどネットワーク技術において NTT ドコモは少なからずファーウェイに依存してきたと言える。

今まではひとまずファーウェイが新技術の製品化においていち早く実績をつくり、後から他社がリリースしてラインアップが充実する流れだった。

そして日本の技術力はいまや世界で通用しないのは Xperia が世界シェア 1 % 未満であることを見れば容易に想像がつくだろう。

総務省からは料金をめぐって指導され、米国からはファーウェイ排除を求められる。この内憂外患を乗り越えられるのか吉沢社長の手腕が問われている。

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