香港版 Dual SIM iPhone、構成プロファイル 1 個は「ガラパゴス」仕様かもしれない・・・

物理 SIM が 2 枚入る香港版 iPhone (XR, XS Max, 11 シリーズ)がにわかに人気となりつつある。

ただし日本においては 2 種類の MVNO を使いたいのに「構成プロファイルが 1 つしか入らない」と悩むユーザーがとても多い。

「アップルさん、iOS の改善をお願い」と言いたいところだが、よく考えてみるとアップルとしては「え!?」と言いたくなる案件かもしれない。



Apple は APN 設定を開放している

今年いろんな国に行って思ったのだが、基本的に海外では iPhone の APN は自由に設定できるよう開放されている。

キャリアが公開する情報を Android スマートフォンと同じように手動入力するか、編集せずに動作することもある。

それゆえ Dual SIM を 2 枚使いたければ、各 SIM のAPN を入力すればいいだけの話で「APN が 1 つしか入らない!」と嘆くこともない。 

これこそが理想的な iPhone の仕様であり、アップルサポートも「キャリアが許せば編集できる」という旨の解説ページを用意している。

つまりアップルとしては APN は公開しているが、日本のキャリアがその編集をユーザーに許可していないことになる。

 

プロファイル 2 枚はアップルの優先事項ではない・・・

だからこそ日本では MVNO 毎に「構成プロファイル」なるものをインストールして、無理やり APN を上書きせねばならない。

そして「複数のプロファイルをインストールしたい」なんて言ってるのは一握りの日本人だけだとしたら、そもそも問題視されるだろうか。

しかもアップルは「ほんらい APN は開放しているのだから、まずはキャリアに言ってくれ」という話になるだろう。

じっさいネットワーク問題でアップルに問い合わせると「キャリアに言ってくれ。うちはあくまでもハードウェア担当だ」と言われることが多い。

 

日本の市場はそんなに特殊なのか

2016 年に Apple Pay が日本上陸した際、海外の iPhone 7 では日本の Suica , iD , QUICPay が使えない仕様だった。

この仕様は iPhone8 から解決されたものの 2017 年と 2018 年の iPhone で Band 42 を搭載したモデルは日本版のみだ。

そうやって考えると、わざわざ構成プロファイルで上書きする仕様も「日本だけ」とは言わないが世界的に珍しい気がしてならない。



最後に

考えてみれば iPhone 4s や 5 を輸入してドコモ SIM を入れると APN が自由に設定できたのを覚えている。

2013 年に同社が iPhone5s をリリースしたのち、いつの間にか APN 設定項目が消えたのはドコモの恣意的なものだったのだろう。

もし日本でも物理 Dual SIM 版が発売されればアップル・キャリア双方が解決にむけて動くだろう。

(ちなみに楽天モバイルの SIM は APN 設定が制限されておらず編集できる)

しかしそうならない限りキャリアもアップルも一握りのために動いてくれるとは思えない。むしろ「日本版をキャリアから買ってくれ」と主張されるだろう。

そう考えるとこのプロファイル問題、APN がガラパゴスだから解決できないと推測できるのだ。どうしたものか・・・

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