コロナウイルスの感染者が 1,000 人を超えるなか、韓国ソウル市内へやってきた。
目的は Galaxy S20 シリーズの見学、そして折り畳みスマートフォン第 2 段となる Galaxy Z Fold の購入だ。
品薄でなかなか手に入らないと言われていて、実際に何件かショップを回るも在庫は見当たらず。
諦めかけていたところ、サムスン本社地下の販売フロア「ディライト」で奇跡的に 1 台発見。
「次回入荷は 3 月 7 日頃だよ」と言われて我ながら焦ったのだろう。気が付いたら手に持っていた。
(「はあ〜、また買っちゃった」というわけである。右には Galaxy Fold が・・・)
ちなみに本体価格は 165 万ウォン、ここから免税が入って最終価格は 140,392 円であり諸外国や日本 au モデルと比べて 40,000 円やすい。
手元にきて間もないため今回は第一印象や Galaxy Z Flip のもつ可能性、そしてどんな人に向いているかを述べていきたい。
第一印象:Galaxy Fold と似て非異なる新しさ
さっそ開封しながら改めて Galaxy Z Flip を眺めていくと、デモ機だけではわからなかったことが伝わってきた。
(ガラスが利用されているものの見た目と触り心地は Galaxy Fold とほぼ同等だ)
まず何より本体が軽いことから意識せずに片手で使うことができる点が Galaxy Fold と大きく異なっている。
それもそのはずで Z Zlip は僅か 183g を縦に開くから軽く、 Fold は 276g をヨコに開くから重いのだ。
(左が Galaxy Fold、右が Galaxy Z Flip)
同じ折り畳みでも持ち方や使い方からして違ってくるのは、当たり前ながら両方を持つまで気が付きにくい点と言えそうだ。
そして閉じた時に関しては、宣伝されていた通りバツグンの携帯性を発揮する。
「そこに置いてあるの何?」と言われんばかりの見た目であり、ぱっと見ではケータイだと判別されにくい。
6.7 インチの大型画面を手のひらサイズにして運べる快適さは筆舌に尽くしがたい感覚ながらとても新鮮だ。
(ジーンズの前ポケットに 6.7 インチがスッポリ入る感覚はとても新しい)
このように軽さゆえの片手持ちが自然とできて、持ち運ぶという基本的なことに対して服装を選ばないのは Galaxy Fold との大きな違いである。
将来性:温故知新、まったく新しいスマートフォン
レビューという視点からずれるが Galaxy Z Flip は新しいスマートフォのン形となる可能性をもっている。
そもそも折り畳みといえば「ガラケー」であり、スマートフォンの歴史を振り返るとそれを再現する Android 端末はいくつか存在した。
例えば旧フリーテル MUSASHI や Android 黎明期のソフトバンク 109 SH などがそうだ。
ところがいずれもデザイン、スペック、使い勝手においてユーザー満足度を得ることができず静かに消えていった。
では Galaxy Z Flip はどうか。女性をも虜にするデザインや超ハイエンドチップSnapdragon855+ を搭載し上述した 2 点を克服。
(物理キーが無くなったことで IME などは満足するまで微調整できる)
使い勝手に関しては 1 枚のディスプレイが上から下までつながっていて、誰もが自分スタイルに調整できるよう工夫がなされている。
そうした点で Galaxy Z Flip は過去に存在した折りたたみ Android とは全く別物で新しいスマートフォンと言えるだろう。
グーグルとサムスンが対応アプリに関して共同開発していることから、こうした形のスマートフォンが続出することも考えられる。
どんな人向け?ここ数年のスマホに飽きた人むけ
では一体、どんな人に向いているのだろう。
「確かに縦に開くのは面白いな。でも高すぎるし開かないと使えないのは不便で時代に逆行している」と思うかもしれない。
実際、筆者の第一印象はそうだった。だが実際に韓国にきて思ったのは Galaxy 20 シリーズ、つまり従来のスマホのアップデート版よりも桁違いに面白いということ。
Galaxy S20+、これもほぼS10+と印象変わりません(;^ω^)(;^ω^)
やっぱり少しエッヂしてますね(;・∀・)ww pic.twitter.com/aTPrEQIg8o
— Skyblue@韓国 (@skyblue_1985jp) February 25, 2020
むしろ「開けないと使えない」ということ自体が付加価値となり、今までにないスマートフォンの世界に感動するだろう。
今年の目玉になる 5G や日本に欠かせない Felica や防水には非対応であり、それだけで候補から外れるかもしれない。
しかしスマートフォンに面白さや新しさを求める人であれば、これ以上に面白い物はなかなか出てこないはずだ。
最後に
Galaxy Z Flip は日本では au が独占販売することが決まっていて、28 日から販売開始される。
90 年代にパカパカのガラケー時代を過ごした人には懐かしく、そうした時代を知らない若い世代には新鮮さの嵐である。
(Galaxy Fold と Galaxy Z Flip の 二刀流!!)
興味がある人は au ショップなどで実機を触ってみよう。ビックカメラ有楽町店など大型量販店にもあるはずだ。
細かい点に関してはまた改めてレビューしたい。
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