ソフトウェアの eSIM しか対応しない moto razr 2019。前回レビューでは楽天モバイル UN-LIMIT が使えたと書いた。
ただし同機種は au 周波数に非対応のため、楽天モバイル Band 3 一本だけである。今回はこれがどの範囲で使えるのか、また通話の挙動にかんして共有したい。
東京 23 区内の地上はほぼ快適
まずは生活圏内での使い心地だが、屋内もふくめ東京 23 区内では圏外になる事がほとんどなくなった。
データ通信はダウンロード速度が下り 20 〜 35 Mbps 平均で、無料サポータープログラム時代の半分以下である。
ただし本格サービスが開始されて 1 ヵ月以上が経過すること、300 万人を目指して契約者数が激増していることを考慮すれば十分ではないだろうか。
（サブディスプレイで「テザリング」のオンオフが可能でルーターとしても役に立つ）
東京メトロなどの地下はさすがに圏外になるが、どうしても繋げたい場合はソフトバンクローミングできる海外 eSIM に切り替える方法がある。
楽天モバイルが繋がる場所では無制限の UN-LIMIT、地下に入る前に他の SIM に切り替えるのはワンタップで楽だろう。
（画像は Rakuten Mini。eSIM は複数枚端末内にストックできて便利である）
ちなみにドコモ系 IIJ の SIM では端末側のバンド 6/19 が対応しないので、やはり地下や山間部における圏外率は高くなる。
Android 10 更新で楽天 LINK が改善
そして通話に関していうと無料通話アプリ「楽天 LINK」が動作する。
これさえ動けば地下のような圏外エリアでも Wi-Fi や別の eSIM に切り替えて通話の発着信が可能となるのだ。
ただし・・・折り畳み端末ということなのか、じつは端末を閉じた状態では着信音がならず電話されても気づかないという現象が起きていた。
もちろん開いた状態でスリープさせておけば普通のスマホと同様に鳴るのだが、ずっと開いたままでは折り畳み端末の意味がない。
そこに降臨したのが Android 10。。これを適用したら、なんと閉じた状態でも楽天 LINK を着信してくれるようになった。
moto razr 2019、閉じた状態だと一部音声通話アプリ鳴らなかったのですが、楽天LINK鳴るようになりました(*´艸｀*) pic.twitter.com/exDLhkJnbs
— Skyblue (@skyblue_1985jp) May 13, 2020
ここまで実現できれば、通信に関しては言うことなしだろう。
ただしダイヤルアプリを使った発着信がどうやってもできず、110 や 119 など緊急ダイヤルができないのは併せて覚えておきたい。
最後に
しかし無料サポータープログラム時代とは考えられない程に繋がるようになった楽天モバイル。
将来的には衛星から電波を飛ばし、au エリアなしで全国をカバーするらしいが本当にそんな日がくるのだろうか。
特別な装置や端末の買い替えなしで可能というのだが、そうなったら moto razr 2019 は日本中で使えることになる。
その時までこの端末を使っているのかは未定だが、今後も色んな検証を重ねていくつもりだ。
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