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【マニアックな話】メジャーな3G規格 W-CDMA、マイナーなCDMA2000、ではTD-SCDMAを知っているか!?

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ちょっとマニアックな話。今、日本における現行のスマートフォンはほぼ全て4G規格(FDD-LTE・AXGP、WiMAX2+など)で通信を行っており、徐々に通話までもが4Gで行われている。

 

ただし、まだ予備として3G規格は生きており、通話専用のガラケーや2011年~2012年くらいの初期のスマートフォンでも未だ使われている。

 

若干マニアックな話だが、3G通信の話をしたい。それを理解するとなぜauだけがSIMフリー端末で利用できないのか」少しずつ見えてくる。更に「マニアックすぎる」話としてauよりもマイナーな3Gまで抑えたい。



①世界で最もメジャーな規格、W-CDMA

これはもう、言うまでもない程に知っている方が多い3G規格の代表格。日本ではdocomoとSoftBankが利用しており、docomoが下り14.4Mbps、SoftBankが21Mbpsで運用している。

 

サーバーへの応答速度が4G規格より遅いものの、回線が混雑していなければ未だに実測値で2~3Mbpsくらいは出る。通信が遅いMVNO SIMよりも速い。

 

アジア、ヨーロッパ、アフリカ、中東では2100MHz(所謂Band1)が多く使われており、北米と南米にBand2・Band5が展開されている。だからW-CDMA (2100/1900/900/850)と書かれた端末があれば全世界で使えることになる。

 

②マイナーながらauや海外でも使われている、CDMA2000

メジャーなW-CDMAに対するCDMA2000。通話している間にデータ通信ができない事で昔SoftBankがauを実質的にディスるCMがあった(懐かしい)。

 

アメリカのVerizon Wirelessや中国の電信(China Unicom)、ベトナムなど利用されている国は少ないながらも存在しているのだ。ただし、CDMA2000のアンテナを搭載するとコスト負担になるためW-CDMAの3Gアンテナしか搭載されていないスマートフォンが非常に多い。

 

「SIMフリーのスマートフォンにauのSIMを入れても利用できない」理由は基本的にはCDMA2000のアンテナがないからということになる。

 

③6億人もユーザーがいるのに、最もマイナーな3G規格、TD-SCDMA

ところでCDMA2000よりも超マイナーな3G規格が存在している。その名もTD-SCDMA。「6億人て、ユーザー数かなりいるじゃないか」と思いきや、採用しているのが中国の超大手キャリア、中国移動(China Mobile)だけなのだ。

 

むろん、この3Gのためだけに専用のアンテナを搭載させることはメーカーにしてみればコスト負担でしかない。そのためCDMA2000と並び、TD-SCDMAが使えるSIMフリースマートフォンは少ないのが現状となっている。

 

日本国内でTD-SCDMAに対応しているのはHuawei P8 MAX、Mate9、Mate 10 ProなどHuaweiの中位から上位機種、AppleではiPhone6以降には搭載されている。

 

2013年、中国人グループが銀座に並び転売目当てでiPhone6を買いまくる光景が見られたが、それはTD-SCDMAに対応したからと言っても過言ではないはずだ。




最後に

ちなみに先日停波してしまった旧イーモバイル3Gの1700MHzは新規参入当初、「TD-SCDMAを利用して参入する」という意見があったらしい。完全な幻となったが、メジャーな方向に転んでよかったと思う。もっとも今やSoftBankと化してしまったのだが。

 

4G(FDD-LTE)になり、ようやく通信規格が統一されてきた。メジャー、マイナー、この垣根を越えて端末が使えるようになることを願うばかりだ。

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