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第4のキャリア、楽天の電波方式が明らかに・・・それでも残る疑問

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携帯電話事業にMVNOではなくMNOとして参入し、第4のキャリアという立場を表明する楽天。既存150万人のユーザーを取り組むという話だが「docomo電波はそのまま使うのか」という点が疑問だったのは以前取り上げた。

(すっかり使われなくなった筆者の楽天カード)

13日に開かれた決算発表会の質疑応答で具体的な発言があったので、今回わかった部分を突っ込みどころも含めて簡単にまとめたい。 

 


①基本的には楽天の電波だけを利用する方針

楽天は現在、世界で広く使われている1800MHz(Band3)と4Gの次を見据えた5G向け3.4GHzの割当を申請している。仮に両方割り当てられた場合、2つの電波を使い分ける事となるが、カバーできない場所もでてくる。

 

ピンときた方もいらっしゃるだろう、いわゆる「プラチナバンド」がない。山間部や地下、屋内に弱いのが見えてしまっている。Band1に比べれば建物内でも若干強いが800~900MHzの低周波数には匹敵しない。(800~900MHzは電子レンジの中にまで入ってくるほど強力)

 

もっといえば、大手3キャリアは700MHz(B28)も保持しているのだが、楽天は低周波数に関して一体何を考えているのだろう。

 

②開始後、しばらくはdocomo回線を使うとのことだが・・・

やはりサービス開始当初は、設備環境が整わない理由から今まで通りドコモの電波を利用するとしている。しかし環境が整ったとしても上述したとおり低周波数がない。

 

SoftBankも900MHz帯を取得するまでは、いくら基地局を立てても電波の弱さを根本から解決することはできなかった。むしろ、ずっとdocomoの回線を借りたままという訳にはいかないのだろうか。

 

docomoの低周波数800MHz帯はLTE Band19で2012年下旬から広がり始めた。あれから今年で丸6年を迎える。さすがに完備されたはずだ。




最後に

docomo、au、SoftBank、それぞれが何本もの帯域を割り当てられて運用している。複数のLTEを同時に受信して高速化(キャリア・アグリゲーション)したり、混雑状況や場所に応じて適切な電波に切り替わるようにできている。

 

楽天はこの辺り、どう考えているのだろうか。例えばWiMAX2+のようなデータ通信専用サービスならば勝算もあるのだろう。

 

ただしdocomo回線を使っている既存ユーザーを移行させるというから驚いた。開始までそう遠くない未来なので、引き続きこの話は注目したい。

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