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働き方改革を体感して切に感じること・・・

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テレビや新聞、雑誌、ネット記事など様々な媒体で「働き方改革」という言葉を目にするようになった。少子高齢社会で働き手が減り、その解消に向けて様々な取り組みがなされている。

 

実は筆者も、この風潮の恩恵を受ける事ができた。残業が圧倒的に少なくなり、非常に働きやすくなったし正社員も増えた。ただ同時に、切に感じる嘆きもある。筆者だけなのか分からないが、正直に思うところを書いてみたい。



①残業がなくなり手取り額が減る

残業が少なくて早く帰れる事は、私が社会人になる前から憧れていた事だった。定時で退社できれば趣味に没頭したり家族や友人と過ごす時間が増える。最高以外の何物でもない。それは重々承知しているし、実感している。

 

ただ、いい話だけではない。「今までの残業代がバカにできない額で、それがなくなった」という大きな代償に直面することになったのだ。誰しも基本給という物があり、そこから諸々の税金が引かれるわけだが、残業代はそれを補うものとして存在していた。

 

言ってしまえば万単位で減った。それでも正社員であることはありがたいし、早く帰れるのだから致し方がないことだ。賞与もあるし、まぁいいか」とも思っていた。だがそう簡単な話ではなかった。

 

②正規雇用者が増える=賞与の分前が減る

減るのは残業代だけではない。非正規雇用者が減りボーナスを受け取る正社員が増えるということは、1人あたりの取り分も当然ながら減るということだ。「社員みんなの暮らしが安定し、労働が定着し、業務の生産性が向上する」のであれば、これまた致し方がないとしか言えない。

 

ただ、残業に加えて賞与も減り「年間に貰えると考えていた額面が減る」というのは筆者にとって大きなモチベーションの低下に繋がってしまった。「そんなこと言うなら辞めてしまえばいいじゃないか」いう声が飛んできそうだが、実は他のことも重なり既に退職を願い出た。とめて貰わねば本当に辞めていた。

 

③減った年収はどうするの?

こういった状況に陥ると、当然ながら「これからどうしようか」と考えるようになった。残業代がなければやっていけない、というわけではない。また残業代ありきで生活していたわけでもないので、私のような独身であれば生活レベルを上げずにいればいいだろう。それか、空いた時間で副業をすれば精神を消耗して僅かな昇給を得るよりも楽だとも思う。

 

しかし既に家庭がある方はどうなのだろう。例えば常に入ってくる数万円の残業代が無くなった事で、こどもを塾へ通わせる予算が確保できなくなったとか、家族旅行への貯金が足りないとか、家族と過ごす時間が増えたのに生活水準が少し狂ったという人が出てきてもおかしくないように思う。




最後に

あくまでも筆者が体験したこと、感じた事を日記程度に書いたまでなのだが、色んな人がどう思っているか非常に気になっている。バブル崩壊やリーマンショックで正社員を簡単に解雇出来ないことを知った企業は、賃上げに対して慎重なはず。

 

給料が上がりにくいと分かっていながら、それでも同じ場所で働き続けるのか、精神を擦り切らせて減った分を補うために昇格を目指すのか、それともいっそのこと違った働き方を模索すべきなのか。

 

社員をとても大事にしてくれると感じる一方で、その代償という複雑な事に直面した。

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