ガラケーが消えつつあるというのは、もう2年以上も前からお伝えしていた。品薄の始まりはキャリアが回収し始めた2016年の春頃だったように思う。スマホを契約する際に、中古ガラケーを持ちめば「下取り端末」として買い取ってくれるのだ。
毎月の料金から500円程度割引かれ、2年間で12,000円。中古ガラケーを1,980円で入手すれば6倍の価格に跳ね上がる。これは利用しなければ損だと、一部の人々が中古探しに躍起になっていた。もちろん、それだけが原因ではない。
①ガラケーを手放したくない世代の需要
スマートフォンがどうしても受け入れられないという層が根強く存在しており、どんなに高くても比較的すぐ売り切れる。例えば、未使用品が19,800円で大量入荷しても一週間持たずに姿を消している。
(au初のガラホ、SHF31。MVNOによるテザリングが可能で非常に便利)
「もう手に入らないのなら仕方がないか」と、ある程度の予算を確保しているのだろう。ガラケーがないのなら、ガラホでも仕方がないという事なのか、実はガラホも姿を消している状態だ。
②あれだけ冷遇されていたガラホ
Android OSを元に製造され、2015年から大手3キャリアが普及を試みたガラホ。LINEやVoLTE通話が利用できるだけでなく、格安SIMの利用もできるメリットがありながら、バッテリーの持ちが良くないなどとガラケー世代にはずっと不評だった。
(2年前の画像だが、キャッシュバックが10万円を超える事も少なくない)
また、スマホと比べて料金が低価格なことから、総務省のキャッシュバック規制指導から外れやすく、使われない未使用品が大量に白ロムとして出回っていた。auのGratina 4Gなどは顕著だが、今はこのガラホすら秋葉原から姿を消しつつある。
最後に
というわけで、ガラケーを探している人がついに悲鳴をあげはじめた。確かに秋葉原なら販売してそうなイメージがあるかもしれないが、どこへ行ってもない。もし本当に必要な場合は、手間暇のかからないインターネット通販で購入した方が早い。
そろそろ、中古が手に入らなくなる事を想定すべき時期が来たのかもしれない。難民はどこへ行くのだろうか。