大赤字の続く楽天モバイルだが、電波状況は日々改善されている。
しかも最近になって1日10GBまでのデータ制限を撤廃され、真のデータ無制限が実現した。これにより月額1,000円以下で格安SIMユーザーにも準固定回線としての利用価値が生まれたのである。
(1年間無料、0円プランを繰り出すも電波状況に悩まされた楽天モバイル)
このまま順調にプラチナバンドが付与されれば、2024年にはライバルであるUQ WiMAXを完全凌駕するかもしれない。
月額料金が圧倒的に安い
まずは料金から見ていこう。楽天モバイルの月額利用料金はどれだけ使っても3,278円で、20GBで足りる月は2,178円。まったく使わなかった月は1,078円に設定されている。
海外旅行では毎月2GBまでデータローミングが無料、楽天市場ではポイントが最大3倍になるなど決してバカにできない特典付き。
しかも料金は「UQ WiMAX」より安い。事業者にもよるがWiMAXは概ね月額3,980~5,980円。このほか専用ルーターが必要になるが、楽天モバイルにはデバイス制限がないのだ。
(ヨドバシカメラにて。2年間、毎月4,268円で使えるキャンペーン)
電波状況でも圧倒的有利に
無論、現時点ではWiMAXより電波の悪い場所もあるだろう。しかし政府は楽天モバイルにプラチナバンド付与する方向で動いており実現すれば2024年から全国をカバーできる。
(2024年頃には衛星通信も可能になる予定)
一方でWiMAXはプラチナバンド利用が原則有料。それも毎月30GBまでの制限があるため、今は良くても近い将来、電波状況でも楽天モバイルに追いつかれる可能性が否めない。
このように、楽天モバイルは携帯電話だけでみれば大手3社に勝ち目がないようにみえる。しかし10GB制限が撤廃されたことで準固定回線としての可能性が見出され、プラチナバンド獲得まで実現すればデータ通信事業で大きく伸びる可能性があるのだ。
プラチナバンド獲得が100%ではない以上、絶対にそうなるとは断言できない。しかし現実になれば、大手3社があまり攻めない部分でシャアを拡大し、第4キャリアとして今以上の地位を確立できるかもしれない。
三木谷社長はどんな戦略を残しているのか、これからも同社の動向は目が離せない。
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