JALグループのLCC ZIPAIR(ジップエアー)に乗ってシンガポールにやってきた。
利用したのはFull-Flat座席のビジネスクラスで、価格は片道53,660円。快適すぎたので実際に乗った様子をご紹介する。
7時間の直行便でこの価格
結論から書くとZIPAIRのビジネスクラスは「座席だけの提供」になっている。
機内預け荷物、座席指定、機内食、飲み物、アメニティーなど必要な物はすべてスマホでキャッシュレス決済する必要があり、スタッフに注文することはできない。
ただしその代わり異常なほど安く、東京シンガポール間はエコノミークラスで片道1.8~2万円台。Full-Flatのビジネスクラスは53,660円~になるわけだ。
「片道だけならいいか」と思い切って注文することにした。
ただしこれでは「手荷物のみ」で食事なしの状態。さすがに7時間のフライトは長いので機内食、機内荷物預け入れ、事前座席指定の3点セットを追加した。
(飲み物はフライト中にスマホで注文できる。現金不可のクレジット決済のみ)
全18席になっていて、当日は筆者を含め4名の乗客がいた。
乗り心地は最高!!
そして実際に搭乗した時の様子がこちら。
大型ディスプレイがないだけで、立派なビジネスクラスシートだ。
コンセント完備。隣に家族やお友達がいれば仕切り越しに話もできる。
足を伸ばすスペースはクッションのように柔らかく、ANAのビジネスクラスより広く豪華だった。
フライト中は機内の無料Wi-Fiが利用可能で、接続すればYoutube等の動画コンテンツも視聴できた。予めスマホやPCにダウンロードしなくて済むのは有り難い。
テーブルを広げるとノートPC1台を置いても余るほどスペースがあり、もはやデスク環境が整ってしまった。ほぼ個室のプライベート空間で仕事にも専念できる。
お腹が空いたら予め注文していた機内食を持ってきて貰おう。
流石にお水は無料でくれるようだ(笑)飲み物が欲しくなったらスマホやPCで追加注文すれば持ってきてくれる。
作業を終えて食事をしたらフルフラットで睡眠。エコノミーでは苦痛に感じていた7時間のフライトはあっという間に終わってしまった。
ビジネスクラスの概念が覆るかも・・・
ビジネスクラスといえば座席はもちろん豪華な機内食やサービスでお馴染みだ。そして数十万円(時期や距離による)とあまり現実的ではなかったりする。
しかし座席だけビジネスでこの価格なら一気にハードルが下がる。ビジネスクラスとは無縁だった人も手が届くようになるはずだ。
(無事にシンガポールに到着)
1ドル134円という記録的な円安で海外旅行の予算が削られるなか、これなら「ZIPAIRに乗って海外旅行に行きたい」というモチベーションに繋がらないだろうか。
エコノミークラスも十分に安いから片道だけ豪華にしたり、浮いたお金でホテルを少し豪華にするなど旅の楽しみ方も変わってくる。
サービス品質もかなり高いので利用する機会があれば是非お勧めしたい。