早いもので Galaxy Fold が手元にきて 1 ヶ月が経過した。日本でも 10 月 25 日に発売されたことから実機に触れた人もおおいだろう。
スマホにもタブレットにもなる「折りたたみスマートフォン」は、果たしてこの業界に何をもたらしたのか。
様々なレビューがあるなかで、今回は閉じた状態のあり方こそが Galaxy Fold の存在意義でもあるのではないかという話をしたい。
1 台持ちが想定された可能性
1 ヶ月使って驚いたことといえば、多くの人が指摘している通り 3 つのタスクを同時にこなせることだろう。
ただ訴求ポイントがその程度であれば「マルチタスクが捗る折り畳める端末」という位置づけで話は終わってしまう。
では Galaxy Fold の存在意義正はなにかといえば、1 台のハイエンドスマホとして成り立つことではないだろうか。
閉じた状態で「通話・SMS・SNS」はもちろんゲームや動画再生だって難なくできる。しかも Snapdragon855, RAM 12 GB, ROM 512 GB のバケモノスペックだ。
(ここまでする人がどれくらいいるかはさておき、実用性は十分にある)
(Twitter や LINE もここから返信可能。文字が小さければフォント拡大ができる)
またカメラに関しては、むしろ開かずに使う場面のほうが圧倒的におおかった。
飛行機の外をGalaxy Fold 閉じた状態でとったのですが、
開いたときの迫力すごい凄いΣ(・∀・;) pic.twitter.com/MEdAUeikF3
— Skyblue (@skyblue_1985jp) October 4, 2019
そして考えてみて頂きたい。ここまでハイエンドな小型スマートフォンが他に存在しているだろうかと。答えは恐らく No だろう。
そうすると Galaxy Fold は「片手でもてる最強のハイエンド端末」という地位確立を狙っていると推測できないだろうか。
もちろんヒンジ部分の分厚さもあって今製品でそれを訴求するのも難しい。
ただし 6 インチ越えスマートフォンが増えるなか、4 インチ台のハイエンド端末の復活が切望されているのもまた事実なのだ。
その 4 インチを扱いやすく提供した上で、一瞬で巨大化できる体験を新たな価値として提供できれば「普段使い用」と「エンターテイメント用」の 1 機種 2 役をほんとうの意味で生み出せるだろう。
そしてそれがポケットに収納できる大きさであれば、カバンなしで持ち運べるという 2 つ目の価値観をも生み出せるのだ。
最後に
きっと多くの人が「スマホとタブレットを 1 台ずつ持てばいい」と思うだろう。ほんとうにその通りで、筆者もその意見に異論はない。
ただし小型タブレットとして使う場合、有機 EL やここまでハイエンドな端末はほかに存在しておらず、Galaxy Fold にしか提供できないエクスペリエンスがある事も忘れてはならない。
(スマホなので Galaxy Watch Active 2 との相性もバッチリだ)
そうした点でいえば繰り返すが「大画面ハイスペック端末をポケットに入れて持ち運べる」という価値に需要が出てくるかもしれない。
兎にも角にもデザイン性はバッチリで、女性にまで「美しい」と言わせるガジェットとしては近年稀にみる 1 台ではないだろうか。
まだ初号機であるがゆえ、いい意味で次の 1 台を盛大にやらかしてほしい。
今度は本格的に決済機能を追加するなど、より日常生活に溶け込む仕様になってくれば価格次第で人々のみえる目も変わるのではないだろうか。
グローバル市場にファーウェイなきいま、最も注目されているメーカーの一つであるはずだ。
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