いよいよお財布ケータイの付いたHuawei P20 Proがドコモから発表された。これは待ちに待っていた人が多いはずで、早速予約受付を申し込む人がTwitterなどで散見された。もはやGalaxyの対抗馬はSONYではなくP20 Proになったと言えそうな勢いだ。
P20 Pro、国内ではSIMフリーは販売されず、ドコモでしか買えないって。
— 石川 温 (@iskw226) 2018年5月16日
ところで、吉報のように思われたドコモ版の発表と同時に悲報も流れた。ケータイジャーナリストの石川温氏のツイートに注目。何やら今まで必ず販売されていた国内版SIMフリーが販売されてない、ドコモ独占になるという話。これがどんな事態を招くだろうか。
①MVNOユーザーの激怒必至
ご存知の通り、Huaweiは2014年のAscend Mate7辺りからハイエンドSIMフリー端末を積極的に投入してきた。Mate S、P9、Mate9などで徐々に知名度が上がり、売上やファン層は確実に伸びていったはず。
去年のMate10 Proは、誰もが次の端末を楽しみにするくらいになったはずだ。キャリアへ忖度せず端末単体で売ってくれたり、付属品には必ずケースが付属する親切心も素晴らしい。それだけに、世界で初めてトリプルレンズを採用した記念すべき製品をドコモ独占にしてしまったのは残念すぎる。欲しいと思ったらドコモと契約しなければならず、当然ながら毎月の料金も発生する。
②SIMロック解除してもY!mobileで快適に使えないかも・・・
こうなってくると、ドコモ版をSIMロック解除した白ロムを待つしかない。当然ながら定価の10万円を越えることは想定されるし、P20 Proがドコモ以外のアンテナを完璧に備えているとは考えにくい。
例えばY!mobile SIMを挿したとして、Band8がないとしよう。そうすると地下部・山間部・屋内など繋がりにくい場所が多々でてくる。そう、プラチナバンド以前のSoftBankのようになる。だとしたら白ロムを待つのもアホらしくなる。
③こうなったら海外版を買うしかない・・・・
となると海外版を買うという選択肢しかない。技適が確認できないのでお勧めすることはできないが、なんと驚いた事に大手3キャリアのアンテナをほぼ全て網羅している。Y!mobileでもUQ mobileでも動く。シャッター音は鳴らないし、ドコモの余計なアプリは一切入っていない。
そして価格は落ち着いており、10万円を越えるくらいまで下落しつつある。どうしても欲しい人は修理が難しいかもしれないが海外版を買うしかないだろう。しかしなぜ、こんなことをしなければならないのか。。
最後に
正直なところ、ドコモのP20 Proとは別に国内SIMフリー版も出るものだと思っていた。それが阻止されるとは、ドコモはHuaweiにいくら払ったのかという話になる。それこそ巨額だろうし、そんなお金を払う余裕があるのなら、ユーザーに還元してほしいものだ。
せっかくSIMフリーが実現された時代に、なんとも時代遅れな事をしてくれた。一部の人は確かにFelica搭載で喜ぶだろう。しかしその一部の人のために、残りの多くのユーザーががっかりする事は容易に想像できる。Huaweiもその辺り考えて欲しかった。