10 月 2 日午前、楽天モバイルの最新デバイス Rakuten BIG が着弾した。eSIM 1 枚しか搭載しておらず、知らずに注文して後悔したと書いたアレだ。
しかしせっかくなので開封して 5G 電波調査までしようと決意した。結果、楽天モバイル 5G の受信もできたので簡単にレビューしたい。
楽天モバイルのデザインが斬新
まず突っ込みたいのはまるでピザでも入ってそうな薄いパッケージだ。「本体しか入ってない」と思うくらいの薄さだが・・・
Type-C ケーブルと 3.5mm ジャックの変換アダプタが同梱されている。この薄さなら小さな倉庫や店頭に 1 台でもおおく収納できるだろう。
顧客満足度のみならず、販売効率をよく考えたものだと感心させられる。
本体背面には Rakuten Mini を彷彿とさせる R のマークが目立ち、改めて楽天モバイル渾身の独自モデルであることが身にしみる。
(Felica のマークが見える。巨大なのでチップの位置を把握しておかねば・・・)
サイズ感は手持ちの Galaxy Note20 Ultra がちょうど同等。インカメラが画面内に埋まった完全ベゼルレスがウリではあるが、その代わりベゼルが太い・・・
もう少しベゼルが細くないと「カメラを画面内に埋め込んだ」という印象はアピールできないようにも思われる。そして何より強い光にあてるとインカメラが浮かび上がってくるのは笑ってしまった(笑)
ただし光が弱ければまず見えないし、パンチホールやノッチに比べるとスッキリした印象だ。今後のモデルではデザイン性をより向上できるだろう。
5G を浴びに世田谷区へ!!
さて詳しい外観レビューは大手メディアに譲るとして、筆者は 5G が浴びられる世田谷区へ行くことにした。
というのも 2020 年 10 月 2 日現在、都内で気軽にアクセスできるのはその辺りでしかない。
東京メトロ半蔵門線「大手町駅」から直通で「二子玉川駅」で下車。マクドナルドで腹ごしらえをして「いざ出発」と立ち上がった瞬間、、、
「5G 」を掴んでいるではないか!!正確にはスタンバイ状態だったのだが、辺りを練り歩いたところ 300 Mbsp を越える爆速を記録。
【速報】オレ氏、Rakuten BIGで楽天モバイル 5Gの受信に成功!
気持ち良すぎてらぁーくてんもばぁーあいるって叫びたい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル pic.twitter.com/x6U08Wwr6Z
— Skyblue (@skyblue_1985jp) October 2, 2020
なお受信場所は駅を降りてすぐのショッピングモール内の H&M 周辺。もし受信テストしたい人がいたら、この写真が参考になれば幸いだ。
この日の最高記録は 430 Mbps。同機種の LTE 受信速度は最大 400 Mbps であるため、確実に 5G NR n77 を掴んでいる。
Twitter で「楽天モバイル 5G 浴びるまで帰れま10」とふざけた手前、本当に浴びられなかったらどうしようと焦ったが無事にミッション完了。
秋葉原へ戻ってこの記事を書いている。
Rakuten BIG は買いなの??
検討している人も少なくないと思うので Rakuten BIG が「買い」なのか私見を述べていきたい。
同機種は Snapdargon 765G 5G、 ROM 128 GB、RAM 6 GB のミドルスペックながらWi-Fi 5GHz、Felica、防水、4000 mAh バッテリーを備えた抜け目ない仕様になっている。
(ある程度のゲームもできる。6.9 インチは大迫力)
ディスプレイも有機 EL の Full HD+で眼が疲れにくく、わりとサクサク動く。
何より Snapdragon 765Gは Pixel5 を含めて 2020 年の多くのスマートフォンが採用した安定のチップセットだ。デザイン、スペック、Felica・防水などの日本仕様を考慮すれば 69,800 円(税込)ならば妥当な金額と言えるだろう。
ただしカメラが惜しいと言わざるを得ない。まず夜景撮影では白飛びが目立ちOPPO に大きな遅れをとっている。
また UI も超広角・標準の切り替えが遅く 3 倍、5 倍、10 倍のデジタルズームは微調整が必要だ。そして何よりシャッター音が近年稀にみる爆音・・・
Rakuten BIG撮影テスト。超広角、標準、3倍、10倍ズームで撮影Σ(・∀・;) pic.twitter.com/NmJ5yNtI6w
— Skyblue (@skyblue_1985jp) October 2, 2020
この辺りはソフトウェア・アップデートの改善が不可欠だろう。
そして惜しいポイント 2 つ目はやはり eSIM 1 枚にのみ対応という点だ。楽天モバイルは基本的にドコモや au の周波数に対応しながら SIM フリースマートフォンを展開してきた。
だからこそ楽天ユーザー以外にも人気があるはずなのだが、eSIM はどのキャリアも未発達なだけに需要が落ちてしまう。せめて nano SIM + eSIM 、もしくは物理シングル SIM 1 枚が良かった。
(ネットワークまわりの設定)
以上のことを考えると、よほど 5G 検証をしたい人以外はまだ「買い」ではない。
2021 年 3 月までにある程度 5G エリアが広がった時、ある程度値下げされ「◯◯万ポイント還元」といったセールで買うのが良いだろう。
もちろん、あくまで筆者の考えなので 1 つのレビューとして参考にれば幸いだ。今日届いた第一印象なので、また新たな発見があれば追記したい。
そしてしばらく、二子玉川へは通うことになりそうだ(笑)
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