米国 Verizon が独占リリースした motorola razr 2019/2020 の後継モデル、motorola razr 5G が日本でも 3 月下旬に発売される。
初代モデルを体験した身としては進化ポイントを是非みてみたい。
しかし3月下旬なんてあまりにも遠い。カレンダーを眺めていると意識を失い、気がついたら海外版が到着していたから不具合だ。
(箱がデカイ!!じつはここだけの話、とくに大きなアイテムが入っているわけではない)
購入したのはグローバル型番の「XT2071-4」 で本体価格は約 159,000 円。
今回はレビューを交えながら「初代モデルからどう進化したのか」また「Galaxy Z Flip との違い」に触れていきたい。
ユーザー体験で Galaxy を凌駕する
まずは外観から見ていこう。motorola razr は 2004 〜 2008 年頃、米国を中心に大ヒットした折り畳み携帯電話で、razr 5G は現代技術でリメイクした物といえる。
(佇まいからしてカッコいい。 motorola razr 2019/2020 のレビューはこちら)
そのせいか片手に馴染む感覚と使いやすさは抜群。例えばホーム画面のアイコンにしても指の届きやすい位置に並ぶ。
文字入力も IME の位置が考慮されており「折り畳みと言えばこの感覚だよね」と言わせる要素が詰まっている。
そうした実用性ユーザー体験では Galaxy Z Flip を凌駕しており、スペックでは対抗できない魅力が随所に散りばめられている。
さて背面と側面も見ていこう。グリップ部分はプラスチックから金属素材となりロゴ部分には指紋認証センサーを搭載。出っ張った箇所が減ってよりスタイリッシュに、よりイケメンになって帰ってきた。
(Mロゴの位置に指をおくとロックが解除される)
ヒンジ部分だってもう安心。前作では浮いたディスプレイを上からポコポコ叩くような感触が目立ったが、そんな苦い経験も吹き飛ぶほど何も意識せずに利用できている。
(前作の浮きに関しては過去記事をご覧いただきたい)
というわけで外観から文句のつけようがない。グローバル展開のおかげでアクセサリーも豊富に用意されている。
すりガラスのフィルムやレザーケースを調達するなど、前モデルにはなかった楽しみが生まれてくるだろう。
中身も大きくアップデート
もちろん中身だって全然ちがう。Google Pixel5 に近いスペックに底上げされ、バッテリー持ち時間も 2 日程度まで伸びた。
motorola razr 5G 、初代と全然違う!
✅eSIM → nano + eSIM
✅5G/グローバルバンド対応
✅サブ画面の用途拡大
✅Snapdragon710 → 765G
✅ROM128GB →256GB
✅RAM6GB→8GB
✅外カメラ1600 → 4800 万画素
✅内カメラ 500 → 2000 万画素
✅バッテリー 2510 → 2800 mAhrazr5G はいいぞぉぉぉ😁 https://t.co/kwCqglMRjN
— Skyblue (@skyblue_1985jp) March 7, 2021
日本を含む多くのモデルで nano SIM + eSIM の同時待受に対応する。仕事とプライベートを分けたい人やデータ通信と音声で SIM を分けたい需要にも応えられる。
(検証で SIM を挿入しているが技適マークが確認できないため自己責任となる)
さらにサブディスプレイに注目したい。前作から Wi-Fi、Bluetooth、位置情報、テザリング、機内モード等の ON/OFF、メールや LINE の返信などスマートウォッチのような機能を備えていた。
(画像は初代 motorola razr 2019/2020)
razr 5G ではそうした制限を撤廃して、小さい画面ながら何でも動くようになった。これがとても面白い。
(よく使うアプリを追加しておくと便利)
例えば LINE アプリ1つとっても幅広い操作ができる。まずは通知がくる場面をみてみよう。
ここで返信をタップすると、、
キーボードが出てきて漢字変換を交えた返信ができる。もしくは音声操作でもいいだろう。
前作ではこうした一回の返信が精一杯だった。
ところが今回はアプリを動作させているため続けてメッセージを書いたり、ちがう人に写真を送ったり QR コードを表示させて LINE ID 交換するなど何でもできてしまうのだ。
コレは凄い。さすがに音声通話は無理があるものの、着信時には通常の電話のように鳴り続ける辺りも初代から改善されている。
Youtube 視聴はもちろん 5G スポットを見つけたらその場でスピードテストも可能。だもはや使い方は無限大なのではないだろうか。
傑作の予感がする・・・
まさかここまで進化するとは思わなかった。スペックやディスプレイ素材など全体の完成度では Galaxy Z Flip に軍配が上がる。
(Galaxy Z Flip。画面下まで使える代わりに指が届きにくいことも)
しかしユーザー体験の追究や懐かしさ、近未来を楽しんでいる感覚では motorola が強く、サムスンの技術力を持ってしても適うものではないだろう。
さらにサブディスプレイで何でも動くのは「縦折りにする意味がない」という意見に1つの回答を示したと言えないだろうか。
Felica は非対応だが wena 3 を併用すれば Suica、Edy、iD、QUICPay はカバーできる。
また NFC を使えば razr 5G 側で VISA タッチが使えるため臨機応変に使いこなしていくつもりだ。
これから色々検証してまたなにかレビューしていきたい。
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