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【高齢者がターゲット?】楽天モバイル、月額1,100円「10分間の通話定額」投入の理由を探る

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楽天モバイルは毎回10分までの通話が無料になる音声定額オプションを開始した。

月額料金は1,100円で「Rakuten LINK」など専用アプリは必要ない。SIMカードを挿入すれば設定不要で利用できる事から、スマートフォンの操作設定が苦手な人には需要がありそうだ。

しかしここに大きな疑問が残る。もともと楽天モバイルは「通話料無料」という謳い文句でサービスを続けてきた。

じっさいに無料通話用に使っている人もいるなか、なぜ有料サービスを開始するのか疑問に思わない人はいないだろう。今回はこの理由について筆者なりの考察をお送りしたい。



スマホ操作が苦手な人をターゲット

結論から書くと今回の有料サービスは消費者からのクレームが相次いだ結果の可能性が否めない。

というのも楽天モバイルの無料通話は「Rakuten LINK」アプリの利用が大前提となっていて、普通のダイヤルアプリで発信すると1分40円の料金が発生してしまう。

そしてこの種の「アプリ経由で無料になる」サービスは2015年以降、消費者トラブルが多発し国民生活センターに寄せられた相談は右肩上がりだった経緯がある。

(国民生活センターページより引用)

「無料」だと思っていた通話料金が27,000円を越えた人もいるから深刻だ。そして世論は「通話アプリ」を用いた無料通話は宜しくないという方向にむかい、昨今では専用アプリなしの通話定額がドコモ系MVNOで散見されるようになった。

こうしたトラブルは、いま楽天モバイルの「Rakuten LINK」を通して起きていても不思議ではない。だから「Rakuten LINK」を使いこなせる人にはそのまま、そうでない人には各種設定不要な1,100円の有料プランが出てきたと言えそうだ。

とりわけ65歳以上の高齢者は全国に3,600万人、3人に1人の割合で存在する。この層からの支持も第4のキャリアとしての成功に欠かせないのは言うまでもないだろう。

 

4Gガラケーの需要を攻める

高齢者向けというのは、具体的に言えばパケットをあまりデバイス、つまりケータイだ。

3Gから4Gケータイへの巻取りが進むなか、いまだにスマホを拒絶する高齢者は少なくない。KDDIが令和3年にもなって4Gケータイをリリースするのはその証左と言えるだろう。

(直近では8月13日、年内には11月にもリリースされる)

楽天モバイルの通話定額はパケットを使わないユーザーに最適で、電話の発着信だけなら月額1,100円だけで済んでしまう。

また「SMS」の送受信まで無料。とにかく「Playストア」「App Store」といったアカウント、ログイン設定、アプリのダウンロード、インストールなど作業が苦手な人にはかんたんで存在価値がたかい。

(極端な話、こうしたauガラホなら動作しそうである)

20年前とさほど変わらないガラケー感覚であれば扱いやすく、月額1,100円で済むのならこれ以上にいい話はない。

そしてもし筆者の考察がある程度的中しているなら、遠くないうちに楽天モバイルから「4Gケータイ」が発売されるだろう。



あらゆる通話特価型スマホに

というわけで、携帯電話市場の中にはいまだ通話とSMSに特価した需要が残っている。

それは高齢者だけでなく法人需要もあり得るだろう。もし楽天モバイルが通話に特価した端末とセットで品質のいいVoLTE通話を提供できるのならば、端末代金と月額料金でてっとりばはやい収益性を確保できるだろう。

とにかく同社はいま、回線契約者数が欲しくてたまらない。スマートフォンに詳しくない人に安心してもらうため、そして月額1,100円である程度話せる需要を満たせれば、500万回線からの伸びしろも大きくなるかもわからない。

Rakuten LINKを日々、無料で使っている人からすれば信じられない話ではあるが、過去のMVNOで起きた消費者トラブルへの発展、高齢化が進み、スマートフォンを必要としない人々の存在を意識すると、こうした隙間需要をかくじつに狙っていく楽天モバイルの思惑が見えてこないだろうか。

もちろん、真相はまだわからない。何かしら「これが理由ではないか」という意見があればコメントで頂けると幸いである。

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