今やスマートフォン維持費の節約に欠かせないMVNO。基本的に店舗がなく、家賃や人件費などの諸経費が大手キャリアに比べて圧倒的に安いため、SIMカードの維持費も安い。設定に関しても基本的にはユーザーが自ら行うようになっている。
筆者のようなマニア級の人であれば大体の問題は自己解決できてしまう。ただ、私でも「あぁ、これは不便だ」と感じた事をお話しよう。「MVNOあるある」と言っては大袈裟だが、もしかしたら共感を得られるかもしれない。
①SIMの再発行が必要になったら終わり
最近でこそnano SIMカードが主流になったが、長いことmicro SIMカードを利用してきたユーザーは相当に存在している。新生活を機に、「この春から新しい端末に切り替えたい」となった場合、nano SIMに変更する必要がでてくるだろう。
そうなったら厄介だ。MVNOの多くはショップが存在せず、SIMサイズの変更はセンターに問い合わせて数日待つしかない。SIMカードを自分でカットする方もいるが、失敗することもあり得るし誰しもできることではない。
手元にSIMがあるのならまだいいが、スマホが盗難や紛失にあった場合は連絡手段が一時的になくなってしまうわけだ。
②再発行したら、今度は受取が大変
日本という国は振り込め詐欺などの犯罪防止の観点から、度が過ぎるような本人確認の文化がある。発行されたSIMカードも利用者本人でないと受け取れなかったり、本人確認書類が不十分だったりすると渡して貰えなかったりする。
(SIMパッケージにSIMが入っておらず後日発送という仕組みが多い)
更に一人暮らしの場合、貴重な休みの日に再配達を頼むとSIMが配達されるまで出掛けることができず、予定が狂ってしまうことがある。以前に契約したSoftBankの格安SIMも受け取るまで少し苦労したのを覚えている。
最後に
不慮の事故などでSIMカードまで異常が出てしまった場合、再発行は避けられない。新しいスマートフォン自体をすぐに用意できたとしても、肝心のSIMカード到着までは日数を要するし配達されても受取に際し本人確認が厳しい時がある。
この問題、もう少しどうにかならないものだろうか。安いから仕方ないとしても、このままだと店舗を広く構えるサブブランドに多くの面で劣ってしまいそうだ。