シャープは9月26日、新作スマートフォン「AQUOS Sense7」および「AQUOS Sense7 plus」を発表した。
前者はドコモ、au、UQモバイル。後者はソフトバンクより発売される。詳しい情報は大手メディアに譲り、本記事では対応周波数に関する問題を記述したい。
いまだに続く「周波数制限」
結論から書くとソフトバンクの「AQUOS Sense7 plus」はドコモ、KDDI(楽天モバイル)のプラチナバンドに対応しておらず、地下・屋内・山間部で圏外になる可能性がある。
【悲報】ソフトバンク AQUOS Sense7 Plus、他社のプラチナバンド周波数に対応せず。
こんなんで大規模障害時に事業者間ローミングとか😂 pic.twitter.com/s6FuWhXYNW
— Skyblue@バンコク (@skyblue_1985jp) September 26, 2022
これだけみると「ソフトバンクの端末を他社ユーザーが使うことは少ないのでは?」という批判で終わるだろう。しかし状況は全く違ってきている。
7月に発生したKDDIの大規模障害を覚えているだろうか。あの一件で職場、友人、家族と連絡がとれず生活に支障をきたした人が続出。事態を重くみた総務省は、障害時における「事業者間ローミング」の検討を始めたのだ。
(画像はローミングイメージ。日本を通して海外ネットワークに接続)
事業者間ローミングとは、例えばKDDIネットワークがダウンしている時、一時的にドコモやソフトバンクネットワークに接続されるもの。
キャリア同士が助け合うことで利用者の生活に影響がでないようにする方法だ。そのためにはユーザーのiPhoneやAndroidが全キャリアの周波数に対応する必要がある。
にも関わらず「AQUOS Sense7 plus」はドコモとKDDIネットワークに非対応。これでは障害時に他社ネットワークに接続されても結局は圏外になる可能性も否めない。
いまやSIMロックは原則禁止でユーザーが通信キャリアを自由に乗り換えられる。周波数制限はこうした時代に逆行しており、事業者間ローミングの機運が高まっている時にやることではない。
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