ここまで何度かに分けてレビューしてきたZenfone5Z。おおむね申し分なく、Snapdragon845搭載機種としては定価で購入しても現時点では最安値だろう。
(ありがたいことに、今回もケースが付属する。ケース代が浮いて助かる)
今回は「ここは惜しいな」と思ったところを正直に挙げていく。あくまで個人的に思った点なのだが、購入を検討されている方に参考になれば幸い。
①防水、ワイヤレス充電がない!
最近、にわかに流行りつつあるワイヤレス充電がないのは100歩譲って、今回もまた防水がないのは残念だった。最上位機種では防水が付く傾向があるだけに次こそはと言うところだろうか。
お風呂でスマホを操作したいという文化のせいなのか、日本は海外よりも防水需要が高い。それだけに普段使いのスマホとして選ぶ際は注意したい。
②広角モードではAFが使えず、標準では光学ズームがない
P20 ProやGalaxy S9にはない機能として広角撮影を挙げた。使っているうちに気づいたのだが、AFが機能していない。全体がハッキリと映るため、なんか調子が狂う感覚が伴う。こんな物なのか、アップデートで対応できるものなのか。ちなみにPROモード(手動)にするとAFは無効になっている。
(とあるカフェで撮影。ベゼルレス感が非常にカッコいい)
更にもう一つ。最近は光学2倍ズームができるカメラが増えてきているが(ちなみにP20 Proは3倍)、Zenfone5(Z)は望遠がない。従って遠くの物を綺麗に映したい人には向いていない。
③micro SDとSIMカードが再び排他利用へ
真のDSDSとも呼ばれるSIMカード2枚+micro SD仕様を実現させたZenfone4 MAX。これは非常に画期的で、これから標準化されるかと思いきや、Zenfone5(Z)は再び以前のようにSIM2枚目がmicro SDとの排他利用に戻ってしまった。
(ここでmicro SDが別途入る機種は印象が非常に高いので頑張って欲しかった)
SIMは1枚しか使わないという方には何の問題もない話なのだが、2枚目に格安SIMを入れて、かつSDも入れたいという方には大問題。検討されている方は購入前に知っておきたい。
最後に
というわけで個人的に気になった惜しいと思う点を挙げてみた。”We love photo"というくらいカメラに注力しているものの、Huaweiの力が凄すぎてカメラだけでは魅力を訴求することができない。
それだけに防水くらいは対応していて欲しかった。ただし、繰り返すがSnapdragon845搭載機種の中では破格なのであまり文句が言えないのも事実。Zenfone5Zの購入に踏み切るか、同価格で昨年の最上位モデルを探すか、選択肢に困ることはない夏になりそうだ。