前回ご紹介したWindows 10 mobileはLumia950XLに搭載されたもの。今回は肝心の筐体についてお伝えしようと思う。カメラや画質は完璧すぎて息をのむほど。
しかしOSのバグや完成度が全てを「惜しい」という状態にさせている。
①背面カバー以外は完璧なデザイン
久しぶりのハイスペックLumiaということでデザインにも期待はしていた。前面はガラスで非常に高級感があり、全体的に薄い。
裏ブタが外せてバッテリー交換可能なのは嬉しいが、その背面カバーがあまりにも安っぽすぎる!1万円を切るスマートフォンと同じような素材と言っても過言ではない。個人的には非常に大きなマイナスポイントだった。
(充電ケーブルはついにUSB typeCが採用される。ケーブル1本でMacBookも充電きるのは画期的)
②薄いが指が届きにくい。バンカーリングつける???
背面のカバーを除けば概ねデザインは素晴らしい。パッケージもSurfaceみたいだし、いよいよ本気出してきたなってのを感じる。しかしLumia950XL、さすがに持ちにくい。手に吸い付くような感覚もないのだ。
じゃあ、iPhoneや他のAndroidのように「バンカーリングつける?」ってなると、どういうわけかその気になれない。あくまで個人的な感想なのだが、Lumia1,520も930もデザインが素晴らしく、バンカーリングは全てを台無しにするような気がしてしまうのだ。
iPhone6 plusのように画面が下へ降りてくる機能や片手操作モードも搭載しているのだが、常にそれに頼るのもイライラ。。
③Windows UIに2kディスプレイは不要??
超高画質のLumia950XL。YouTubeはGalaxy Note5より綺麗に映るし、写真も文句ない。だが、システムやブラウジングをしているだけで2Kが活きることはなく、オーバースペックにすら感じる。
(写真や動画以外であれば、多くはFull HDで十分だろう)
④アプリやバグが多く、ダウンロードしたいものができない
たとえ持ちにくかったとしてもデバイスが最高であれば何とかして使いこなそうとするのがモバイラー。だがその期待は浅はかだったようだ。Wi-Fiを変えてもアプリがダウンロードされず保留になってしまったり、ダウンロードできても先に進まなかったり。
言語を変えた時になぜか中国語が一部残って結局リセットを余儀なくされるなど、とにかくバグが多い。こうなるとハイスペックである意味がなくなってくる。
PC版Windows 10ストアの32bitアプリはWindows 10 mobileスマホと共有できるとのことだったが、今のところそうでもないしPC版アプリも不具合の多い物が目立つ。
となるとハードを全く活かしきれなくなる。
まとめ
筐体に関しては背面カバー以外は文句のつけようがないだろう。しかもあくまでも筆者の個人的な意見にすぎない。水冷スマホのおかげか、Snapdragon810でも全く発熱は感じない。よく考えられていると思う。
ただ一方で読みにくいフォントや余白の多いメールアプリなど、決して所有感を満たしてくれるOSにはなってない。更にはバグやクラッシュが多発するなど、課題が山積だ。
Lumia930のようにデザイン、OSともに完璧な物が出てきてから買うか、国内のYAMADA、KATANA01でとりあえずWindows 10 mobileを味わってみるに留めた方がいいかもしれない。
まだ値段もはるし、少なくとも一回り小さい950を待った方がいいだろう。