日本のスターバックスはとても不思議なもので、クレジットカードが使えるにも関わらずその案内はどこにも書いていない。
その代わりに「スターバックスカード」をかざす場所があって、なんとか会員を集めようとしているのがわかる。
今回はスターバックスのようなカフェにおける「クレジットカード決済」のあり方について考えを述べたい。
コーヒー 1 杯にクレカは「面倒くさい?」
というわけでスターバックスがクレカ対応である。ここで質問したいのだが、これを知ったことで次からカードで払おうと思う人はどれくらいいるだろうか。
「そうなんだ、よしカードを使おう」という人がいる一方で「面倒だな。クレジットカードって時間かかるじゃないか」と思った人はいないだろうか。
じつはその通りで、スターバックスでのクレカ利用はとても面倒ください。ある店舗でカードを出すと次のような流れになる。
- 店員さんにカードを渡す
- 店員さんが「カード入りまーす」と周囲に謎の宣言をする
- カード端末で決済する
- 場所によってはサインする
- カードを受取る
下手したらここまで 1 分近くかかる場合があり、ならば現金の方が早いということになる。
しかしこれが海外のスターバックスだと同じクレカ決済が数秒で終わるのだ。理由はなんども説明してきた「NFC 決済」の発達にある。
とある香港のレジ。VISA PayWave や Master PayPass なるものが利用可能で、クレカをかざすだけで決済できる。
(このような Wi-Fi マークのあるカードで利用可能だ)
暗証番号も何も要らず「カードで支払う」旨を伝えれば Suica などと同じくタッチして瞬時におわる。
「面倒」と思われたカフェでのクレカ決済が一気に身近に感じるようになるのだ。これが日本にあれば「使ってみたい」と思わないだろうか。
NFC 決済導入で日本のカフェに変革を
スターバックスの例から「クレジットカード決済は、海外では数秒でできる仕組みが整っている」ということがお分かりいただけただろうか。
日本でも導入されれば「面倒だ」と思われていたカード決済が Suica のように気軽になるはずで、ぜひともスタバなどの海外資本のカフェはまっさきに導入すべきだと筆者は考えている。
経産省の進めるクレカ決済による 2% ないし 5% 還元は来年 6 月まで続くのだから、会計の迅速化を名目に NFC 読み取り機を導入する店舗がふえてもいいと思う。
(VELOCE のクレカ決済もとても時間がかかる)
そうなれば日本から海外へいっても、海外から日本にきてもグローバル基準の決済ができる。そしてそれは、ガラパゴスといわれる規格乱立・統一性のない Felica をぶっ壊すチャンスでもあるのだ。
おなじようなことは何度も記事にしてきた。啓蒙といえば恐れ多いが、日本における NFC 決済活性化の流れに貢献していきたいと本気で思っている。
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