昨日、久しぶりに日本でファーウェイスマホ nova 5T が発表された。米国の様子をみながら少しずつ戻ってくることを多くの人が願っただろう。
ところが今日、台湾でファーウェイ・スマホの発売がまったく別の理由で禁止になるというニュースが流れてきた。
台湾が中国の一部とみなされた・・・?
ファーウェイスマホの禁止といえば「スパイウェアが入っているかもしれない」という米国の主張にもとづく制裁だった。
だが今回は少し事情が違っていて、同社スマホの画面上に「中国台湾」とか「中国台北」など「台湾がまるで中国の一部であるかのように表記される」ことに台湾が反発した形となる。
共同通信によれば、この表記が改善されるまで同社のスマートフォンが台湾で販売されることが許されないという。
これはいまの香港の問題と関連していると言えるだろう。
今日の香港は明日の台湾
いま香港で毎日のように暴動が起きているが、若者は「香港が中国に飲み込まれたら言論の自由を含め、香港が香港でなくなってしまう」と主張している。
台湾でも同様に「中華民国(台湾)は中華人民共和国(中国)とは異なる」という主張を強めている。
たしかに日本は中華人民共和国を正式な中国とみなし国交をもつが、台湾政府とは国交がなく独立国としてみなしていない。
それだけ厳密に分かれているのだが、香港での影響力を強めようとする中国が「台湾にまでその手を伸ばそうとしている」と思われたのだろう。
最後に
日本でも久しぶりに新製品がリリースされたファーウェイだが、販路となる MVNO はどんな気持ちで取り扱うだろうか。
今年は多くの企業が P30/P30 lite を販売延期して、かなり神経を尖らせたと思われる。
またドコモに関しては旗艦モデルの P30 Pro に関して Android 10 のアップデート実施を見送っている説まで流れている。
いくら技術力が高くとも、いつまた米国や台湾などと揉めるかわからない。そうなるとキャリアにも MVNO にとって扱いづらく、商品として不安要素にならないだろうか。
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