先日ご紹介したGalaxy Z Fold3 5Gはebayで韓国から輸入したもの。
今回は日本国内のネットワーク検証をお送りしたいのだが、技適マークが未確認のため総務証への届け出が必要になる。
また結果を保証したり利用を推奨するものではないことを注意事項として冒頭に述べておきたい。
NTTドコモ
それでは早速みていこう。まずはNTTドコモの5G契約SIM。
SPモードのAPNがプリセットされており、SIMカードを挿入しただけで動作した。VoLTE、SMS、4Gデータ通信を確認。
(わざわざVoLTE表記が出ている)
5GはNR n78を通じてデータ通信可能。
ダウンロード速度は下り600~880Mbpsを計測。NR n79には非対応なので国内にてドコモ版が発売されれば、フルチューニングされた5G/4Gがより広範囲で受信できるだろう。
ただし4G B1、B3(東名阪)、B19、B28と幅広いネットワークに対応しており地下、山間部、屋内などでも安心して利用できる。
KDDI(au、UQ)
続いてau 5G SIM。こちらもAPNはプリセット済でSIMカードを挿入後すぐにデータ接続された。
VoLTE、SMS、4Gデータ通信を確認。
5GはNR n78で400~1600Mbpsを記録。4G B1, B3, B18/B26, B28, B41 と対応周波数は広い。ドコモと同様、地下、屋内、山間部なども問題ないだろう。
(ちなみにUQモバイルはAPN手動入力でVoLTE, SMS, 4G,データ通信を確認済)
ソフトバンク(ワイモバイル)
今回はワイモバイルSIM(n111)を用いて検証。APNはプリセット済ですぐ利用できた。
(表記はなぜかSoftBank)
同社は日本でサムスンとの仲が悪いと言われており、それゆえ国内外どのGalaxyでもVoLTE通話ができない。
今回も例外ではなくVoLTE通話は不可。3G通話、SMS、4Gデータ通信はOK。
5Gは韓国版が新たに対応したNR n77を通じて受信。4G B1, B3, B8, B28, B41と対応ネットワークは幅広く地下、山間部、屋内でもバッチリ利用できるだろう。
楽天モバイル
最後に楽天モバイルは、同じくSIMカードを挿入しただけで動作した。
VoLTE、SMS、4Gデータ通信、Rakuten LINKアプリを動作確認。さらにGalaxyでは初めて5Gも受信。
自社ネットワーク 4G B3とau B18(パートナーエリア)への接続を確認したが、自動切替に対応するかは不明。
またRakuten LINKアプリは通話着信時にバイブレーションが機能しない。これは一部の既存Galaxyにも発生しているらしく現時点で改善できそうにない。
全キャリア5Gは韓国版のみか・・・
韓国モデルはnano SIM×1枚のシングルSIMで、キャリア版(SK Telecom、Korean Telecom、LG U+)SIMフリー版の4種類が存在する。
(筆者宅に届いたのはKT版。アンインストール可能なキャリアアプリが少しだけある)
メリットは「楽天モバイル5G」に接続できること、各色256GB/512GBが選択可能なこと。デメリットは日本と同様にカメラシャッター音が消せないこと、さらにシングルSIM仕様であることだ。
まもなく発売される香港版はnano SIM×2のDual SIM仕様でカメラシャッター音がない。だから、そちらを好む人も多いだろう。ただし香港版はNR n77に非対応。
また256GBはブラックのみで予算を抑えたいシルバー、グリーン希望者は少しだけ割高になる。また「楽天モバイル5G」を受信できない可能性が高いのも人によってはデメリットになる。
またUK(シンガポール)等の語尾に「B」が付く型番には注意が必要だ。過去のGalaxyではいずれも日本国内の5Gには接続できた試しがない。
もちろん試さないと何とも言えないが5Gは周波数が合致しても他国で利用できるとは限らない。もし輸入を検討している人はこの辺りに注意してみよう。
韓国版は個人輸入が主流だが香港版はExpansysが販売中。またイオシスやまめこモバイルもチェックしておこう。
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