KDDI がサムスンの春モデルのハイエンド、Galaxy S20 Ultra を発表した。
25 日から予約受付を開始、来月 7 月 3 日より発売予定で価格は 165,980 円(税込)。
(画像は韓国モデル、ソウル市内にて筆者撮影)
国内で積極的に Galaxy を扱ってくれるのは嬉しい限りで、今後も積極的にハイエンドモデルの投入をのぞみたい。
ただしこのタイミングでのリリースと仕様は疑問点がおおいのも事実だ。
もうすぐ Galaxy Note20 が発表される・・・
Galaxy S20 Ultra は 2020 年春モデルであり 2 月下旬には韓国でリリース準備が整っていた。
訪韓の際には筆者も 100 倍ズームをテストしたし、国内キャリアを見限った人の多くは 3 〜 5 月にかけて輸入し終えている。
(ソウル市内のサムスン・デジタルプラザにて撮影)
さらに例年なら 8 月には新型 Galaxy Note が発表されるため、いま S20 Ultra を新機種として購入しても、わりとすぐに世の中は Note 20 で盛り上がるのだ。
鮮度の落ちた(相場価格が落ち着いた)商品を今頃になって発売するのは、個人的な意見だがユーザーに失礼にも見えるし、後述するが au 以外のネットワークを使う人には「なぜ SIM フリーで出さないのか」という疑問がわく。
Felica なし、シングル SIM、au 仕様
また驚いたことに Felica がない。Galaxy Fold と Z Flip はグローバルと同時期リリースだから 100 歩譲って仕方ない。
いまや Google Pixel とて日本特別仕様として Felica を搭載させるのだから、ここはしっかりして欲しかった。
カラーは 1 色のみ、従来通りなら au 以外の周波数は軒並み削除されていることだろう。つまり au から購入するメリットは技適以外にほとんどない。
皮肉なことに日本 4 キャリアを網羅し Dual SIM 搭載、シャッター音なしの海外版の方が優れている。
Galaxy ジャパン頼む・・・
Galaxy ジャパンも au との関係を深めすぎだろう。
旗艦モデルを特定キャリアに独占させるのは仕方ないとして、せめて他社キャリアのネットワークは削らないでもらいたい。
その辺りの事情をよくわかっているユーザーほど海外版を輸入して利用するし、彼らが国内で購入しないのは Galaxy ジャパンにとって不利益のはず。
なにも難しいことではない。すでに実施されているように au ショップで単体販売すればいい話で、他社周波数を載せておけば文句はいわれまい。
キャリア SIM とセット契約すると 20,000 円安くなるなど日本の法律に合わせた展開もできるはずで、こうした時期外れに変なスペックで出してくるのはやめたほうがいい。
ちなみに au がリリースするのは ROM 128 GB/ RAM 12 GB モデル。海外通販サイト・イートレンでは ROM 256 GB が税金込で 124,500 円で販売されている。
(Dual SIM+ eSIM、シャッター音なし、全キャリア周波数対応、カラーも選べる)
それを知った上で au 版 165,980 円、これを購入検討している人は一体どんな気持ちになるだろうか。
リンク:イートレン
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