楽天モバイルはドコモ、KDDI、SoftBank が次々に発表した 20 GB プランに対抗すべく、1 月 29 日に新料金発表会を行った。
これまでのデータ無制限 2,980 円はそのままに利用容量が 20 GB 未満なら月額 1,980 円、3 GB 未満なら 980 円、1 GB 未満は 0 円になるよう緩和。
あまり使わない人は 1,000 〜 2,000 円の値引、さらに 0 円維持も許すことで 200 万契約を維持するという予想外に練られた戦略だ。
0 円でも通話用としての活路がある
新プランには賛否両論あるだろう。
ただ筆者が衝撃的と思ったのは 1 GB まで 0 円なら「通話用 SIM 」としての活路があることだ。
（2 回線目は 0 〜 3 GB まで 980 円となるので注意）
というのも無料通話アプリ「Rakuten LINK」を楽天 SIM と Wi-Fi 環境で併用すれば活 1 GB も使わずに 1 ヶ月過ごせるはず。
もちろん想定されるのは Dual SIM 端末で 1 枚目にはメインでデータ通信をする SIM を入れておく。
例えば 2,480 円の KDDI "povo" なら 20 GB までの超高速通信を 20 GB まで利用可能。
トッピング 500 円で 5 分通話定額を追加してもいいが、2 枚目の SIM に楽天モバイルを常備しておき、たまの通話に使えば 0 円で済むだろう。
とくにユーザーの多い iPhone は 2018 年以降の全モデルが nano + eSIM 構成のため、スロットが空いている人はぜひ活用したいところ。
また 20 GB も使わない人なら 3 月から始まる UQモバイルの「くりこしプランS」との組み合わせがお勧めだ。
1,480 円でギガを消費しても 300 Kbps で使い放題。通話を楽天モバイルで済ませば 1,000 円台で満足できる環境が出来上がるだろう。
もちろん無料通話のないドコモ（プレミア）やソフトバンク、ワイモバイルなど組み合わせは自由。
今後は MVNO の対抗も予想されることから、同じく通話向けとしての用途を考えてみても良さそうだ。
使わなくても「楽天SPUプログラム」で活用できる
ただし中には「いや、自分の使っているスマートフォンはシングル SIM だし、楽天モバイルは繋がらないから嫌だ」という人もいるだろう。
だがそんな人でも楽天経済圏を使っている人なら持っているだけで丸儲けだ。
楽天は同社の提供するサービス（クレジットカード、銀行口座、ひかり回線、証券など）を組み合わせると「楽天市場」におけるポイント還元率が 16 倍まで上がる仕組みを採用している。
これを「楽天SPU（プログラム）」と呼ぶのだが 10 倍にもなると家電量販店で 1 % しか還元されない物でも 10 % 戻ってきたりする。
しかも還元されたポイントは楽天カードの請求に充当できるため、発生した固定費に充当して生活費を浮かせることさえできるのだ。
楽天モバイルは持っているだけで還元率 1 倍アップするため 0 円以上の価値はあるし解約予定だった人はもう一度じっくり回線環境を考える時期にあるかもしれない。
なお新料金制度は 4 月 1 日より自動切替され、楽天モバイル UN-LIMIT VI として提供される予定だ。
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