楽天モバイルは8月23日、MNOとMVNOを合わせた契約者数が500万回線に到達したと発表した。
同社は8月10日の決算で442万人と発表していたばかり。
(8月10日の決算資料から引用。楽天MNO単体の統計と思われる)
わずか2週間経たずして調整発表した真意は何だろうか。今回は筆者の視点から2つの目的を考察したい。
iPhone13取り扱いへの布石
結論から書くと目的のひとつは新型iPhoneの販売を意識した布石の可能性だ。
というのも楽天モバイルは4月22日にも「MNO+MVNO」の合算値を公表している。
楽天モバイル、MVNO を含めて 450 万契約を達成。3 月時点では人工カバー率 80 % を突破。 pic.twitter.com/jLvqr71RG0
— Skyblue (@skyblue_1985jp) April 22, 2021
その発表には通信キャリアとしては欠かせない道のり、アップル正規リセラーとしてのiPhone発売という背景があった。
そしてiPhoneはMNO回線、既存MVNO回線どちらも対応。つまり全楽天モバイルユーザーが対象という意味で合算値が意味をなしてくるわけだ。
だとすれば今回の「500万回線」もまた同じパターン、つまりMNOとMVNOどちらに対応する新型iPhoneの登場を予感させる。
奇しくも毎年9月はアップルが新型iPhoneを発表する時期で、いまはその直前ともいえるタイミングだ。ここで「500万回線」をMVNO値と合算アピールをしてくるのは新型iPhoneの誕生を予告したものと考察できないだろうか。
投資家を安心させる
もう一つは投資家を安心させること。そもそも2021年夏は人口カバー率96%達成という大きな目標があった。しかし半導体不足を理由に工事は遅れており、8月10日の決算では巨額な赤字で投資家を悩ませた。
(楽天グループの株価推移。8月11日から200円以上の暴落)
そこで500万回線突破は人口カバー率96%達成に代わる実績作りとして、微力ながら現状できるベストを尽くした苦肉の策ともいえそうだ。
すこしぶっ飛びすぎた考察にはなるが、楽天の考えることも実にぶっ飛んでいるから確かなことではない。
ただしこの500万回線契約は楽天市場を盛り上げたり、まったく関係ないとろで楽天カード入会キャンペーンなどお祭りのように盛り上げる材料にもなり得るから今後のキャンペーンに期待したい。
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