4ヶ月ほど前、バンコクにある大型ショッピングモール「MBKセンター」で第3世代AirPodsを購入した。
店員いわく修理交換品のため激安で、価格は日本円で8,000円以下。サブ用に使おうと思って保管していたのだが、iOS16でニセモノであることが判明。
(iOS16で対応したニセモノ警告メッセージ)
今回は気づくのに時間がかかった理由、さらにニセモノの特徴、購入時に注意すべき点を解説したい。
精巧すぎて判別不可
ここで言うニセモノは本物のように製造され、本物として売られている。実際、外箱も中身も寸分たがわずコピーされ、見た目だけでは本物と区別するのは難しい。
ニセモノのAirPods第三世代😭 pic.twitter.com/GfYgKrHOk1
— Skyblue (@skyblue_1985jp) September 15, 2022
しかもiPhoneとペアリングすれば「AirPods」として認識され、再生、停止、音量調整といったジェスチャーにも対応する。
iOS15まではニセモノを疑うエラーメッセージが表示されず、ペアリングすればAirPodsとして認識され使えていた。
ライトニングケーブルはもちろん、Qiによるワイヤレス充電にも対応。もはや「ニセモノ」と疑う余地がなく、iOS16にアップデートするまで気づかなかったわけだ。
ニセモノの特徴(見分け方)は?
では見分ける方法はないのだろうか。ひとつ目安になるのが「相場より安い価格」である。バンコクのMBKセンターでは日本円にして4,000~8,000円で販売されている。
(小さな携帯電話ショップが軒を連ねる)
これが相場的にあり得ない程にやすい。2022年9月15日現在、GoogleでAirPods 第3世代を中古品を検索すると日本国内では15,000~19,000円台で推移している。
修理交換品とはいえ、こうした相場で半額以下になるのは怪しすぎたのだ。もちろん筆者もニセモノを疑ったが、ペアリングできることを見せてくれたため、それ以上疑うことがなかった。
もう一つ見分けの基準になるのがシリアルナンバーだ。アップル製品はパッケージと製品どちらにも表記があり、言うまでもなく番号が一致している。
(実在する番号がコピーされて使い回されているようだ)
ニセモノは箱と中身でシリアルが一致していないため正規品の判断基準になるだろう。開封された物であれば、箱と中身の番号が一致していることを確認してから購入しよう。
(国際認証系のロゴも刻印されている)
箱がない場合、iOS16にアップデートしたiPhoneとペアリングして「警告メッセージ」が表示されるか否かを確認したい。
アップル製品は保証のあるお店で
今回、筆者の手元でニセモノと判明したのは不幸中の幸いだ。
もし気づかずに中古市場に流した場合、ニセモノを販売した加害者になってしまう。友達にプレゼントした場合でも、それが中古市場に出回れば同じこと。
AirPodsに似たイヤホン(いわゆるAirPods風)と違い、これは本物として販売されている点でとても怖い。ちなみにMBKセンターで同時購入したバッテリーパックも怪しくなってきた。
(バンコクのアップルストア)
iPhoneそのものをコピーするのは難しく、東南アジアでも簡単には見かけない。いっぽう人気ブランドのアクセサリーは本当に精巧すぎるので保証があるお店やアップル正規代理店で購入するのがいいだろう。
そしてバンコクMBKセンターを旅行で訪れる人は携帯電話売り場に注意。もし用事があるなら同じフロアの正規代理店を利用しよう。
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