ソニーのスマートウォッチ「wena3」が生産終了していた事がわかった。
「wena3」はアナログ時計をスマートウォッチ化できる製品で、使い慣れた文字盤をそのまま利用できるのが特徴だ。
バンド部分にはFelicaチップが内蔵されており、おサイフケータイのないAndroidスマホとの相性も抜群。老舗時計メーカーとのコラボ製品も多数存在しており、多くのユーザーを獲得してきた。
生産終了になるのは寂しい気がするが、同時に期待したくなるのが後継モデルだろう。
今回は「wena4」リリースの可能性を筆者の視点から考察していきたい。
大きく変わったキャッシュレス環境
結論から書くと「wena3」はかつてないピンチに直面している。その1つが「おサイフケータイ」の提供が絶望的になっていることだ。
同製品は初代モデルからiD、QUICPay、Edyの3種類に対応するが、決済システムはNTTドコモが開発した「おサイフリンク」に依存してきた。
(各種ポイントカードも利用できなくなる)
これは「iPhone 5S」を無理やりおサイフケータイに対応させる企画で、まだ「Apple Pay」が無かった頃にキャッシュレス界隈で話題になったもの。
無論「Apple Pay」が普及した今では用済みで、2023年12月31日をもってサービスは終了予定。そのタイミングで「wena3」のiD、Edy、QUICPayは新規登録・利用できなくなる。
Suicaに関してはソニーが自社開発したアプリで今後も利用できるが、それでも「wena3」の利便性は一気に損なわれてしまうのだ。
(やろうと思えばApple Watchとの合体もできる・・・)
後継機種をリリースするならば、Felica規格をすべてカバーすべく自社システムを開発するか、このままSuicaで一本勝負するのかが1つの争点になるだろう。
しかも日本のキャッシュレス環境はQRコード決済とクレジットカードのタッチ決済が急速に拡大しており、いずれにしてもSuicaだけでは製品としての訴求力に乏しいのだ。
アナログ時計をそのまま再利用できる製品としての強みをどこまで高められるか注目したい。
リンク:wena
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