前回の続き。マリオットカードで年間400万円を決済すれば、飛行機やホテルを無料で手配して素晴らしい旅行ができるという趣旨を書いた。
実際どの系列ホテルに泊まっても満足度は高い。ただ、同時に知っておきたいのがデメリット。
少し調べれば情報がたくさん出てくるので、今回は筆者の視点でみたデメリットを紹介したい。
最大のデメリットは「通帳の刑」の失礼さ
結論から書くとマリオットカード、いや、AMEX最大のデメリットはカードの利用停止措置である。
普段より大きな金額を使うとカードが停止され「何を購入したのか」「資産状況を教えて欲しい」と急に失礼な事を電話で質問される。
「本人による購入なのか」と言ったよくある確認の電話ではない。決済内容が怪しいという理由で無断でカード利用が停止されるのだ。
実は筆者、自分なりに頑張った記念として11月下旬に高級時計を購入した。「もっと頑張ろう」という特別な思いを込めてAMEXで決済したつもりだ。
ところが換金性の高い物を買って良からぬ事をしていると疑われたようで、その特別な気持ちを全て台無しにしてくれた。
あまりの精神的苦痛で提訴しようかと考えたが、こんな人たちを相手にするのは時間の無駄。ただし他のカードで決済すれば良かったと今でも後悔している。
マネーロンダリングの懸念から「何に使ったのか」を把握するのは致し方ない。
(通帳の刑を受けたApple Pay)
しかし「あれを提出て欲しい、これを提出して欲しい」と詫びれもなく、上から目線の無礼千万な態度は本当に許しがたい。
しかも11月29日に電話が来たのに、書類が送られてきたのは12月8日。それを電話を受けたの日から2週間以内に提出しろと無礼さを自覚していない。
結局、確定申告書類・青色決算書類を2年分、定期預金口座、証券口座、パスポートのコピーを送付したら数日で通帳の刑は解除された。
限度額の制限はなく、今まで通り変動制になるそうだ。アプリでは利用可能金額が確認できるが、相当の額を使えばまた通帳の刑を喰らうだろう。
堂々としていれば何も臆することはない。しかし、もう大きな買い物はしない。AMEXは自社の信頼を自ら失いにいってるのだ。
日本のAMEXの未来は明るくない
別に通帳の刑を否定しているわけではない。繰り返すが、そのやり方に大きな問題がある。
人にものを頼む時、知らない人に上から目線で命令されて喜ぶ人がどれだけいるだろうか。しかも大事な買い物をした時に冷たい態度をとってくる。
色々調べたところ「通帳の刑」は数万円レベルでも発動するらしい。
だとすればAMEXをメインにすることがリスクだし、急に停止されれば家賃、光熱費、サブスク関連が支払えず、AMEXのせいで自分の信頼を失い兼ねない。
そして外資系の企業はこの辺りを改善するつもりは毛頭ないのだろう。
というわけで、せっかくホテルや飛行機をタダで利用しても、何気ない通帳の刑で気分を台無しにされる可能性は往々にして否定できない。
気をつけて使えば大丈夫という明確な基準がある訳でもないから「Mariott Vonvoy AMEX」はこの点を十分に把握しておく必要がある。