世界で最も売れているスマートフォンといえば、 iPhone や Galaxy が想像できるだろう。
確かに世界シェアは サムスン、アップル、ファーウェイと 3 社が占めている。
では、機種別に見ていくとどうなるか。グローバル市場、さらに人口 10 億人と言われる特殊市場の中国をみていこう。
① グローバルは iPhone が 6 個もランクイン
まず世界市場では、 1 位から 4 位までを iPhone が独占している。
(GSM Arena より印象:カウンターポイント社の調査結果)
5 位、6 位 に Xiaomi と Galaxy を挟むと 7 位、8 位に再び XS Max と XR がランクイン。
世界第 2 位のはずのファーウェイが 1 台も入っておらず、代わりに iPhone が 6 機種も占めているのには驚いただろう。
販売不振が続くとはいえ、これだけ見ればアップル帝国は崩壊していない。
②自国メーカーの強い中国
ではファーウェイのお膝元である、中国市場のベスト 10 をみていこう。
最近になって日本でも急成長を遂げる OPPO が ランキングの半分、5 つを占めた。
iPhone は 2 位の X と 6 位の 8 Plus のみで、あとは VIVO と Xiaomi いずれも中国企業が占める。
興味深いことに、またもやファーウェイが 1 つもランクインしていない。
何故かと言えば、同社には機種のラインアップが多すぎて、偏りなく売れているからだ。
例えば P シリーズには P20 lite, P20, P20 Pro と 3 種類存在する。
同様に Mate 20 シリーズも Mate 20 lite, Mate 20 X, Mate 20 Pro など 1 シリーズ毎が細分化されている。
従って、どれか 1 つがランクインするほどに突出して売れ続けるという現象が起こりにくいようだ。
最後に
ファーウェイ端末がランクインしないことで、iPhone がグローバル市場のトップ 10 の 6 機種を占めるのは意外だった。
ただ、同社は高価格路線で売上を落としており、来年も同じ勢力図を保てる保証はどこにもない。
急成長を続ける OPPO や 廉価版 Galaxy S10e で成功した Samusng の猛追に合う可能性は充分あるだろう。
アップル帝国はトップ 10 入りする iPhone を出し続けることができるのだろうか。
出典:Counterpoint: iPhone X is the best-selling phone in the world for 2018