ここまでレビューしてきた通り、Huawei P20 Proは高級コンデジにも劣らない写真が撮れることがわかった。世界のApple、Samsungを凌駕するとは誰も予想しなかったのではないだろうか。
一方で、高級コンデジを買った方がいいのでは!?という声もあるので「実際どうなのか?」という点に答えていきたい。あくまでも持論だが、結論から言えば「どちらでも良い」という答えになる。
①コンデジの強み、ローアングル撮影
当たり前ではあるが、スマホは必ずディスプレイを眺めながら撮影する。下から上に向かって撮影した場合、自分も下から上を覗き込まなければならない。ところがコンデジの場合、ディスプレイ角度を調整することで、自分の姿勢を変えることなく撮影できるのだ。
(SONY RX100-M5。ディスプレイの角度を調整しながら上方向を簡単に撮影できる)
(自在に動きすぎて、セルフィー撮影も可能。これを常用するYoutuberもいる)
ほぼ同じ画質で撮れるのなら、多角度から写真が撮れるという点はコンデジに軍配が上がるだろう。こういった作業が日常的に必要な人はコンデジがお勧めだし、「特にそういうことはしない」という人にはP20 Proが選択肢に入ってくる。
②P20 Proの強み、即SNSで共有できる
一方でP20 Proの強みといえば、言うまでもなくスマホであるという点に尽きる。カメラを別途持ち歩く必要がなくなるし、撮影した写真は速攻でSNSに共有できる。このスピード感はとても気持ちがいい。
(こんな時代が来るなんて想像だにしなかった)
しかもスマホでは不可能だった光学ズームが3倍になっているため、わざわざ自分から言わなければ、スマホで撮ったとは思えない程によく撮れる。それ以上のズームが必要な人はコンデジ一択になるが、3倍もあれば十分ではないだろうか。
最後に
やはり高級コンデジというだけあって、ありとあらゆるシーンでP20 Proに負けるわけではない。上述したとおり、ローアングルから撮影できたり光学ズーム上限が大きい点はスマホにない利点となる。
結論として、とにかく素晴らしい写真を撮りたいのなら高級コンデジを選べばいいし、「編集は手元でしたい、写真はすぐに仲間と共有したい、でも画質は妥協したくない」というのならP20 Proになるだろう。人によりニーズは異なるので、どちらを選んでもいいはず。
それにしても今回のP20 Proには驚いた。今後、他社はどのように追随してくるのだろうか。Huaweiの独壇場になるのか、それとも高級コンデジ市場が縮小していく未来になるのか。スマホの進化はまだ止まりそうにない。