ソフトバンクは、特定の端末を1年間割安で利用できるプログラム「新トクするサポート(プレミアム)」を発表した。
iPhone15 Pro、Xperia 1 V、AQUOS R8 Pro、Leitz Phone 3といった高額端末が対象で、安いものだと月額2円(×12ヶ月)で利用できる。
この部分だけ見ると「ついに高級端末も24円か」と喜びたくなるのだが、実際にはそう簡単な話ではない。
そこで今回は具体的な端末代金をみながら、同プログラムがお得なのか検証していきたい。
安くはないが、高くもない
結論から書くと、新しいプログラムは「iPhoneが割高でAndroidが割安」という答えになりそうだ。
例えば「iPhone15 Pro 128GB」は他社からMNP契約すると端末代金が24円(2円×12ヶ月)だが、月額1,740円の端末保証への加入が別途必須になる。
さらに13ヶ月で端末を返却する場合、特典利用料金として12,100円が発生。新プログラムを利用すると1年で33,004円(2,750円×12ヶ月)かかるのだ。
こうして見ると、過去に紹介した「iPhone13,14」の2年間24円と比べてレンタル期間が短く、負担料金も比べ物にならない程高いことがわかるだろう。
スペックにこだわりがない限り、各種手数料が発生しない「新トクするサポート(バリュー)」に対応したモデルを借りた方がよさそうだ。
ただし「iPhone15 Pro 128GB」が24円ならSIMフリー版を購入して1年後に売却するよりお得になる可能性が高く、この価格なら損はなさそうである。
Androidではかなり有利に
iPhoneが割高であるいっぽう、新プログラムはAndroidではかなりお得である。
例えば「Xperia 1 V」はMNP契約で同じく24円(月額2円×12ヶ月)なのだが、端末保証代金が月額710円。早期利用料金を含めても年間20,644円で利用できる。
Xperiaのリセールバリューは極めてわるく、1年後に売却しても2万円の損失では済まないことから、この価格であればかなりお得だ(1年以内の売却では5~8万円の損失は覚悟が必要)。
同じくAQUOSも売却時の買取価格が低いため「AQUOS R8 Pro」や「LEITZ Phone 3」も利用価値は高いと言えそうだ。
円安が止まらない影響で端末価格は上昇を続けており、分割購入するのもしんどい領域になってきた。レンタルプログラムは今後様々なパターンが出てくるかもしれない。