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日記・ 秋葉原レポート

秋葉原の iPad 価格崩壊はなぜおきた??アップル戦略の本質にせまる

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日本価格 96,984 円(税込)の iPad Pro 11 インチ 64 GB が 80,800 円(税込)で販売されていると少し前にかいた。

こうした超特価 iPad は外国人観光客やバイヤーが一瞬にして買っていく習慣がありよく見る光景だ。

「免税」特権のある彼らは 80,800 円(税込)をさらに安く 74,815 円で購入できる。

もはや世界一安く買えるといっても過言ではないのだ。

しかしながら最近、速攻で売り切れることはまずなくなった。ここから iPad ビジネスのいまが見えてくる。



とてつもなく長い製品寿命

iPad は iPhone に比べてとても寿命がながい。例えば 2011 年発売の iPhone 4s をまだ使っている人はほとんどいないだろう。

OS が古くLINE など生活に欠かせない SNS アプリに対応できない。

何より 4G 通信非対応や CPU 処理速度の問題から実用性を欠いてしまうのだ。

しかし同じく 2011 年に発売された iPad 第 2 世代になると、まだまだ現役で動いているのを街中でよくみかける。

アパレルショップや旅行代理店で、商品やサービスを案内するタブレット端末として動作していたり、Youtube を観るだけといって個人が使っていたりする。

iPhone と違って無理に持ち歩く必要がないため、充電ケーブルさえ繋がっていればバッテリー消耗も怖くない。

また 2013 年モデルにもなると、まだまだ現役という謳い文句で中古品が販売される。例えば iPad Air 12 は iOS 12 に対応しており、最新アプリがまだ動作する。

 

念をおすが 6 年前の機種であり、スマートフォンであれば限界を迎えているはずだ。

このように iPad は製品寿命がとてつもなく長い。家に置きっぱなしで使う人であれば落として割れるなんてこともなく余計に長くなるのだ。

 

増やしすぎたラインアップ

買い替えサイクルの長い iPad に対して、アップルは製品を投入し続けてしまった。

2015 年 12.9 インチ iPad Pro , iPad mini 4

2016 年 9.7 インチ iPad Pro

2017  年 10.5 , 12.9 インチ iPad Pro , iPad 2017

2018  年 11, 13 インチ iPad Pro, iPad 2018

2019 年 iPad Air 3, iPad mini 5

なんと 5 年間で 10 以上もリリースしており、iPhone よりも長い製品寿命に対して多すぎるのがわかる。

「海外からやってくるバイヤーがさすがに買わなくなった」ということは世界的に販売台数が減ってきたということだろうか。



iPad OS で PC の代わりになるか

この停滞感を吹き飛ばす術があるとすれば、今月より配信予定の iPad OS だろう。

アップルが禁じ手としていた Bluetooth マウスが使えるようになっており、もはや売れるためなら何でも解禁してきそうな気さえする。

PC が本当に不要になるかどうか、ここがクリアできなければ iPad ラインアップの充実戦略にも暗雲が立ち込めるかもしれない。

流れが変わらなければラインアップの見直し、いわゆる「選択と集中」を本格化させるなど抜本的な対策が求められるはずだ。

というわけで iPad は秋葉原でとてつもなく安くなっている。上陸される機会のある方は未使用、中古とわず掘り出し物があるかもしれない。

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