10 月 1 日より施行された改正電気通信事業法により、スマートフォンの過度な値引が規制された。
回線と端末をセットで購入した際の割引は 2 万円を上限としなければならない。それを見据えてのことなのか、NTT ドコモと au から約 2 万円の破格 Galaxy A20 が登場した。
一括0円は低価格モデルで復活するか
Galaxy A20 は CPU やディスプレイ、カメラ性能を抑えながら Felica と防水は備えた低価格モデル。
スペックは Android OS 9, ROM 32 GB, RAM 3 GB と少しもの足りない気もするが、日常的に「調べ物、メール、SNS、カメラ撮影」をするには問題ないだろう。
NTT ドコモの本体価格は 19,440 円(税抜)で歴代最安の Galaxy となる。au は未定だが同等になると思われる。
これなら他社からの乗り換えでも割引上限の 2 万円に収まり、タダ同然の価格で入手できるはずだ。
新料金プランで違約金 0 円は新たな恩恵・・・
また端末価格以外でも恩恵はありそうだ。 10 月より開始されたドコモ・au の新料金プランに移行すれば違約金が 1,000 円以下になる。
これならいつ他社が条件のいいプランや施策を出しても小さな痛手で転出できる。d カード会員であれば 0 円なのはご存知の通りだ。
本体はタダで違約金も 1,000 円以下、あまり使わない家族は 1,980 円で維持できるとなれば高品質なサポートを受けられる点で MVNO よりも有利となって、キャリアの新たな戦い方として成立するかもしれない。
高額と低価格の 2 極化が進む?
高い機種はこれからも高いだろう。Galaxy Fold なんていい例で 24 万円というマニア度合いが試される価格だ。
一方で本体価格が 2 ~ 3 万円の低価格スマートフォンのラインアップが充実すれば、割引上限が規制されても結局は 1 万円以下でスマホが買える。
しかも今までと違って違約金は 1,000 円以下という点も何気に大きい。こうした低価格に満足する人が増えてくれば、新たな一括0円市場はすぐに復活する可能性が高い。
かつて格安スマホと言われた MVNO 向けワードが、大手キャリアにも本格参入することで菅官房長官の目指した「競争」は働いてくるだろうか。
法改正後のマーケット調査も欠かさずに行っていきたい。
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