ケータイ業界を賑わせたニュースとして今週ピックアップしたいのがソフトバンクのスマートフォン LG G8X ThinQ だ。
(韓国にて。画像は LG V50s ThinQ。韓国では 5G モデルとして販売中だ)
ベースは韓国 LG のハイエンド端末V50 ThinQ で 10 万円に達しても不思議ではない。しかし販売価格が約半額になった背景には何があるのだろうか。
最初から安い分には問題ない!?
ご存じの通り 10 月 1 日からスマートフォンの値引は 2 万円という上限が設けられて高額な端末が売れにくくなっている。
今までなら型落ちのハイエンド Galaxy が冬には一括 0 円になったものだが、そうした光景はもう見られない。
そこで考えられた苦肉の策が「設定価格を最初から安くする」方法かもしれない。
これなら総務省に文句を言われずに済むはずだ。
(Felica と防水が付加価値を高めている)
しかも他キャリアや MVNO が一切扱わない面白さや Galaxy Fold より安い折りたたみ端末という話題性もあって存在感は大きい。
ソフトバンク以外のユーザーも一括 55,000 円という破格に注目するだろう。
いきなり半額は定着するか
あくまで筆者の考察にすぎないので破格の真相は定かではない。
しかもこうした最初から激安価格の販売がトレンドになるかと言われると難しい。
例えば iPhone はアップルが許さないし 3 キャリア同時扱いとなる Xperia や AQUOS は談合でもしない限り販売価格が一致しないはずだ。
キャリアとメーカーが 1 対 1 で交渉や取引できる今回のような機種でない限り毎度ハイエンドを半額にするのはいくら何でも無理がある。
最後に
では安くする理由は何だろうか。広告費として本体分をある程度ソフトバンク側で負担して一気に加入者数を増やしたい目論見なのか。
それともガラケーを含む既存ユーザーを新料金プランに移行させたり、今まで以上にパケット通信したくなる環境作りが目的なのか。
わからない、、しかし抜け道探しが最も得意なのがソフトバンクであり LG G8X ThinQ を通して色々と探りを入れている可能性は充分にあるだろう。
年末商戦にヒットできるか、これはちょっとした見ものになりそうだ。
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