MVNO、いわゆる格安SIMの普及率が20%にまで高まり自分でSIMカードの設定をする人も増えてきた。
ドコモ、au、楽天モバイルも自社のAPNを公開する中、ソフトバンクだけが消極的でユーザーを悩ませている。というのも同社にはスマホ向けSIMカードが主に3種類も存在するのだ。
(左からSIMフリー向け、Android向け、iPhone向け)
今回はSIMカードの種類と端末の相性を解説していく。いまお持ちのSIMカードの種類と特性を把握しよう。
万能タイプのiPhone SIM
まず全てのiPhone (5以降)に入っている nano SIM に触れておきたい。
2012 年~ 2017 年頃までは色の黒い nano SIM カードが採用されていた。ところが2018 年頃から白くなり現在は Softbank 表記の下に (C2) と表記される。
このSIMカードはSIMフリーのiPhone に挿入するだけで利用できるがSIMフリーのAndroid端末では次の非公式APN入力が必要だ。
APN名:任意
APN:jpspir
User名:sirobit
password : amstkoi
認証方式:PAP または CHAP
上記の APN はソフトバンク非公式でありながら暗黙の了解でじつに多くの人が使っている。
ただしソフトバンクAndroidスマホで利用する際はSIMロック解除が必要。ここまでで既に頭が痛くならないだろうか。
もっとも不便なAndroid SIM
さてここで冒頭の画像をもう一度みてみよう。真ん中の Softbank NFC と書かれた SIM が Android 用カードだ。
(2021年現在NFC表記なしも存在する)
これは同社のAndroid スマートフォン同士でしか互換性がなくSIMフリー端末に入れても通話とSMSしか利用できない。
言い換えればソフトバンクで最も不便で使い勝手が悪いSIMカードである。
(例えばG8XのSIMカードも自由に使い回せない)
どうしてもSIMフリースマホで利用したい場合は、後述するプリペイド用SIMに交換してもらおう。
わりと万能なレンタル向けSIM
そして3種類目が左の SoftBank (F) で昔プリペイド端末等で利用されていた。
これだけはAPNが公式に公開されておりSIMフリー端末との相性は抜群だ。
ただしiPhone、iPad、Pixelでの利用はテザリングが封印されておりiPhoneユーザーには向いていない。
総務省からの指摘はない
というわけでソフトバンクには主に3種類のSIMカードが存在する。
SIMカードのロゴと文字で何のSIMカードか判断し、それぞれの特徴を知っておくといいだろう。
もしお持ちのSIMカードがiPhone向けなら汎用性は高い。いっぽうAndroid専用の場合はソフトバンクショップでプリペイド用に交換してもらおう。
あまり需要のない記事かと思ったが2019年に書いて以来、2021年6月まで多くのアクセスを頂いて驚いている。
2021年7月にはオンラインでSIMカード交換できるよう改善されたので以下にやり方をまとめた。もしいま困っている人がいれば参考になれば幸いだ。
関連記事:【事務手数料無料】ソフトバンク「SIMカード」はオンライン交換できる【やり方・手順】
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