韓国ソウルで購入した Galaxy Book S を数週間使ってみた結果、もはや片時も手放すことのできない仕事道具となってしまった。
世界初の Snapdragon8cx 搭載ノート PC は Windows10 Home 32 bit で動作しているためアプリ互換に不安を覚える人が多い。
筆者は何ら問題を感じることなく使っているが一体どんな人に向いていて、どんな人に向かないのかを書いていきたい。
インターネット・ファーストの人向け
まるでスマホのような nano SIM カード・スロットと Wi-Fi 6 に対応した Galaxy Book S は、とにかくネット常時接続を売りにしている。
スリープ復帰からデータ接続まで秒速であり、ネット上での作業が中心となる人には新鮮すぎる刺激がある。
筆者は Chrome ブラウザで Twitter や Youtube を観たり wordpress でリアルタイム保存しながらブログを書くことがメインの使い方で、まさに満足する層として合致していると言えよう。
とにもかくにもこのように「ネットに接続されてない PC なんて炭酸の抜けたコーラだ」くらいに考えている人は Galaxy Book S を買って後悔しないはず。
クリエイターには不向き
逆にネットに接続してなくてもできる作業(凝った動画編集、画像編集、ゲーム)にはMicrosoft Office などの事務作業以外はまったくもって向いていない。
例えば最新の Adobe 製品群には 32 bit 版アプリが存在しておらず、インストールしても動作しない。
Youtube を観るには最高のデバイスだが、Youtuber が動画編集 PC として使うのは不向きと言えるだろう。
そんな強気な売り方ができるのはサムスンが Windows PC のライナップを充実させているからだ。
(Intel Core i5 搭載の兄弟機、Galaxy Book Ion も 970g と軽量でカッコいい)
「64 bit が必要な人は魅力的な PC があるので、こちらをご検討ください」と言わんばかりの余裕を持ったアプローチをしている。
じっさい、ソウルでは最初 Intel Core i5 搭載の Galaxy Book ION 購入を検討していた。
そのほか、Galaxy Note でおなじみの S ペンと互換性を持ちながら 360 度回転できる Glaxy Book Flex など 3 製品が揃う。
このように「Galaxy Book S 面白そうでしょ!?でも Book Flex だって面白いよ。64 bit だし」と展示された PC が無言で語りかけてくる。
3 製品のうちどれが一番と決めがたい程にそれぞれが差別化されているのだ。
最後に
Galaxy Book S はスマホに搭載されているチップを Windows 10 Home で動かしたらどうなるかを実験し、その感動を製品化した物と言えるだろう。
超軽量、超大容量バッテリー、超薄型という 3 つの「超」に常時ネットワーク接続という改革を起こしてくれた。
それを好んで受け入れるユーザーもいれば、32 bit からしてスペックが話にならないという人まで様々だろう。
もちろん 32 bit のアプリが今後廃止に向かう懸念もあると思うが「そんなの知ったことか」と果敢に飛び込んでいく人を待っているのだと考えている。
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