還元率 3 % を誇る武器として期待された LINE Pay VISA クレジットカードが再び延期される見通しだ。
同カードは LINE Pay とオリエントコーポレーションが業務提携にて実現を目指していたが 1 月 31 日のプレスリリースで提携解消が発表された。
ただし LINE Pay 公式によればカード発行を諦めたわけではないようだ。
【Visa LINE Payクレジットカードを楽しみにしてくださっている皆さまへ】
今後、詳細が決定次第改めてご案内させていただきます。サービスの仕様は以前ご案内したものから変更がないよう、実現にむけて準備を進めてまいりますので引き続きご期待ください。https://t.co/EuB5KrCeS5— LINE Pay公式アカウント (@linepay_jp) January 31, 2020
キャッシュレス事業で巨額の赤字の LINE
LINE Pay VISA カードは 2019 年 10 月末までに詳細が案内される予定だったが延期となったまま音沙汰がなく、
「もしかして失敗に終わるのでは!?」という噂もあったが、まさか嫌な予感が的中するとは思わなかった。
というのも LINE は 1 月 29 日の決算でキャッシュレス事業の経費がかさみ 2 年連続で 400 億円を超える巨額赤字を計上している。
2018 年末にはビックカメラなどと組んで 20% 還元キャンペーンを積極的に展開するなど PayPay に対抗できる規格と言われたが、その予想は大きく外れることになった。
既に旨味がなくなった LINE Pay
同決済規格は貯まったポイントを LINE Pay カード ( JCB )にチャージしたり、銀行口座に払い出しできる仕組みが整っていた。
(大量に貯まったポイントをチャージしてスタバで使うなど活用していた筆者)
ところが 2019 年 12 月にそうした便利機能や他社ポイントへの移行が制限されメリットが激減。
ユーザーの不満や反発も大きく、もはや LINE Pay VISA カードは登場前から望まれない存在になっていたのだ。
今後、本当にリリースされるかは不透明であり LINE Pay 自体が主要なキャッシュレスから外れたことは間違いないだろう。