この一年を振り返ると、非常に高額だったスマートフォンはiPhone XS Maxがトップ3にランクインするだろう。高額なだけあり、全方向に満足している。
ただ、「15万円を越えながら、来年にも始まる5Gに非対応なのは残念すぎる」という一部の意見には筆者も賛同していた。「もの凄い高額なコンピューターを買ったのに、来年から5G対応のiPhoneが出たら怖いなぁ」と。しかし、そんな心配は当分不要かもしれない。
①Appleの5G導入は、早くて2020年!?
ブルームバーグは12月3日の記事で、「Appleは5G対応iPhoneを2020年まで待つだろう」と報じている。すぐに5Gへ対応しても、圏外エリアが多く発生したり、予期せぬ通信障害やスピードがフルに活かせないなどの事態が発生するからだという。
確かに、日本のLTE開始時期はまさにそんな感じだった。4Gへの移行はdocomoが2010年より対応端末を出していたが、あまりにも不十分すぎて遅いエリアが頻発する事態を招いた。Xi(クロッシィ)と名付けられた次世代規格が、皮肉にもオソッシィと揶揄された時期があったのだ。
②LTE規格が普及した2013年、iPhone5sは最高だった
そして考えてみれば、docomoのLTE通信網が整い始めたのは2013年。東京、名古屋、大阪エリアでLTE Band3が飛び始め、地下や屋内、山間部にも強いLTE Band19も普及し始めた。
その年、同社初となるApple製品、iPhone5sをリリースしている。早めにLTE対応Androidスマホを手にするも、通信が遅くてイライラしていたユーザーはiPhoneの安定性に驚いたことだろう。
auも主要LTE Band18がiPhone5s、5cに対応し、SoftBankも旧E-mobileを買収してBand3、Band9の普及を急いだ。そういった過去を振り返れば、ネットワーク基盤が整ってから5G iPhoneをリリースした方がユーザーにとっては幸せかもしれない。
早くて2020年に5G搭載、ということは少なくとも2年間はiPhone XS Maxが堂々としていられることになるだろう。本当にそうなるかは不確かだが、iPhoneの5G非対応を心配する必要は当面なさそうだ。
参照記事:Bloomberg Apple Will Wait Until at Least 2020 to Release a 5G iPhone