2019 年冬にファーウェイがグローバル展開した旗艦モデル、 Mate 30 Pro 5G が日本でも発表された。
業界初のトリプルレンズや月を撮影可能にするなど、特にカメラ性能においてズバ抜けているファーウェイ。
そんな同社の 5G 対応最新モデルともなれば、多くの人が「今年もファーウェイにするか」と検討するかもしれない。
しかし今回の Mate30 Pro は米国と中国の貿易戦争の影響をうけて Google サービスが一切搭載されていない。
それが一体どんなことを意味するのかみていこう。
Android の主役がいない
まず大前提として知っておきたいのが、Android の顔とも言えるアプリが最初から存在していないことだ。
これまで Android を利用してきた人なら誰もが使ったことのある、もしくは欠かすことのできないアプリが一切入っていない。
上の画像はほんの一例であり、Google Music やカレンダー、翻訳アプリなど、Google に関連するものは全く利用できないのだ。
むろんこのアプリストアがない大問題をファーウェイ自身が深刻に受けとめており、自社アプリストアの拡充を図っており、
SNS やゲームアプリに関してはある程度そろうかもしれない。
ただし Google 系アプリが全く使えないのはファーウェイとしても都合が悪すぎてこの辺りには一切触れられていない。
無理やりインストールすると・・・
とはいっても Android である以上 Play Store やアプリを個別にインストールする方法は存在している。
じっさい中国で発売される Android スマートフォンは全て Google 非搭載であり、筆者もよく非公式に Play ストアを入れたものだ。
(@NeotenySAZ 氏提供。グーグルプレイは入るという)
ただし無理やりインストールした場合、アプリの通知が来なかったり、新しい機能が搭載された際に更新できないこともある。
これは個人によって感想が分かれるところではあるが、一つ一つのアプリをしっかり使いたい人にとっては不向きと言えるかもしれない。
最後に
ファーウェイは技術力よりもさることながら品質管理と顧客サポートが徹底されている。
(量販店ではノベルティーグッズを気前よく振る舞うことでも有名)
3 万円前後で買える P lite シリーズは価格据え置きで毎年パワーアップして、P30 lite ではトリプルレンズ+ DSDV という超高コスパを実現させた。
顧客を驚かせ、しっかりサポートしたからこそハイエンドもしっかり売れるメーカーとして日本でも成功したと言えるだろう。
もちろん今後も日本市場での活躍を願うばかりだが、Mate 30 Pro に関しては今までと少し使い勝手が違うことを理解しておきたい。
こればかりはアメリカと中国の関係が改善されない限りどうにもならないようだ。。