話題の超ハイエンド・スマホ OPPO FIND X2 Pro がいよいよ日本にも上陸した。
初代 FIND X から 2 年。MVNO 向け SIM フリーを複数リリースして人気を得た OPPO が au 夏モデルとしてキャリアデビューを果たす。
「SIMフリーで出して欲しい」という声もあるが、じつは改正電気通信事業法のおかげで量販店や au 直営店などで単体購入ができる。
SIMロック解除即時義務化も徹底され、いまや買った初日から好きな SIM が使えるだ。
本体価格はグローバル価格より 4 ~ 5 万円やすくSnapdragon 865, ROM 512 GB, RAM 12 GB と超ハイエンドにして 92,040 円(税込)とかなり安価。
無制限プランの「データMax 5G」に加入で機種変更 86,540 円(12ヶ月以上の利用)、MNP 契約なら 70,040 円(au Online shop)という異例の破格となっている。
さっそく購入してきたので何度かに分けて使い勝手や完成度をレビューしていきたい。
折に触れてファーウェイ P40 pro+ と比較するので、どちらを購入するか迷っている人は何かしら参考になれば幸いだ。
びっくりする程のグローバル仕様
まず驚いたのは、外見も中身もほぼグローバル仕様である点だ。それは付属品から始まっていて、キャリアでは別売りが慣例のイヤホン・ACアダプター・USB ケーブルのセットが同梱されている。
(この他クリアケースまで同梱されていた)
そして本体を見渡しても au ロゴがどこにも入っておらず、電源投入時に地味に au と表示されるだけ。
また不要なアプリは my au、au wi-fi 接続ツール、あんしんフィルター for au、メッセージ+ の 4 つ以外は全て消去できた。
消せないアプリが暴走を起こしてバッテリー消費する心配がなく、OPPO の世界観を楽しめるのは素直に喜ばしい。
そしてもう一つ、SIMスロットを抜き差ししても再起動しないことに気がついた。これは Android 6.0 から対応した「ホットスワップ」で、海外やSIMフリースマホでは当たり前ながら、キャリア端末としてはかなり珍しい。
「キャリアスマホは全てこうあればいいのに」と言いたくなるようなお手本のようなチューニングだ。しかし OPPO にここまで譲渡した au は何を企んでいるのか、双方でどのような忖度があったのか想像するだけで楽しくなる。。
カメラの P40 Pro+、バランスの FIND X2 Pro
ここで Huawei P40 Pro+ とザックリ比較してみよう。
両者を並べると FIND X2 Pro の高さが目立つ。FIND X2 Pro の大画面は素晴らしいが、結果として P40 Pro+ の方が取り回しやすく、ポケットへの収まりも良い。
またカメラ性能では近距離でのオートフォーカス機能で差が歴然となった。例えば iPhone Xs を被写体にした次の画像をご覧いただきたい。
(左が P40 Pro+、右が FIND X2 Pro)
P40 Pro+ は背面の "iPhone" の文字に一瞬でフォーカスされるのに対し、FIND X2 Pro は両手を動かして探らないとピントが合いにくい。
ポケットへの収納性や近距離での撮影をかんがえると、カメラとして相応しいのは P40 Pro+ と言えるだろう。
しかし大事なことを忘れてはならない。 FIND X2 Pro だって 60 倍ズームを誇っており購入直後のテスト撮影では決して悪くない結果となった。
Find X2 Proで撮影。
左から超広角、標準、5倍、25倍ズーム(;・∀・) pic.twitter.com/Lrs8Y5kA7A— Skyblue (@skyblue_1985jp) July 23, 2020
しかも FIND X2 Pro はGoogle ストア、ステレオスピーカーを搭載しており、Google 非対応でモノラルスピーカーの P40 Pro+ に大逆転をかける勢いだ。
どちらもモンスター級スマホであるが、とにかくカメラを重視するならファーウェイ、全体のバランスを考えるなら OPPO という選び方ができるだろう。
最後に
まだ手元に来たばかりなのでこの辺にしておくが、今のところ近距離のオートフォーカス以外で困ったことは見当たらない。
マスクがある程度鼻にかかっても顔認証が解除されるのはとても便利だし、駄目でもディスプレイ内指紋認証でかるく突破できる。
何やらドコモやソフトバンクの周波数にも非公式ながら対応しているという噂もあって、検証次第でかなり面白くなるかもしれない。
また晴れた日に夜景比較をしたり、ネットワーク周波数の検証テストなどを重ねてまたレビューを投稿していきたい。
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