9 月 30 日、 楽天モバイルの 5G 発表会が開催され新製品 "Rakuten Big" が披露された。
5G は同日より開始、Rakuten BIG は今日から発売!という勢いで盛り上がり、スペックと価格(税込 69,800 円)に納得した筆者は細部をみずにすぐ注文。
しかし全く想定してない事態に直面することになる。ちょっと後悔しているので検討している人は以下のことを確認されたい。
まさかの eSIM 1 枚仕様
全てはスペックをすべて確認しなかった筆者が悪いのだが、Rakuten BIG は物理 SIM 非対応という想定外の仕様になっている。
Rakuten Mini のような超小型スマートフォンならば、物珍しさや省スペース重視から eSIM のみは納得できる。しかし 6.9 インチの大型スマートフォンならばまったく話はべつだろう。
nano SIM + nano SIM または nano SIM + eSIM の DSDV 構成が一般的だ。最悪でも物理 SIM シングル SIM かと思いきや、まさか eSIM の 1 枚だけ。
(手のひらサイズの Rakuten Mini。サブ機種なら eSIM も納得できる)
ご存じのように eSIM は日本の大手 3 キャリアがまだ着手しておらず、現状は iij mio や海外事業者の旅行向けデータ通信 SIM などごく一部しか存在しない。
つまりせっかくの魅力的な大型デバイスを 3 キャリアや MVNO で活用することが実質不可能なのだ。それを象徴するかのように VoLTE は楽天モバイル以外すべて非対応になっている。
5G エリアが皆無・・・・
より酷いのは昨年の 4G エリア発表よりも 5G エリアが狭い、いや皆無に等しい点である。
何かのインタビューで「都市部はカバーした」という三木谷氏の発言があったような気がしたのだが、東京都内ですら世田谷区のごく一部しか 5G 電波は飛んでいない。
せっかく入手しても相変わらず楽天モバイルか au パートナーエリアだけしか受信できずおらず、東京・名古屋・大阪(東名阪)という次元ではない。
もちろん準備完了している基地局もあるだろう。しかし 2020 年 6 月にスタート予定だったことを忘れてはならない。3 ヵ月遅れて「都内で世田谷区のごく一部」はある意味常識を覆している。
ハードウェアは魅力だが・・・
スペックと価格はバランスが取れてすばらしい。チップセットの Snapdragon 765G は OPPO Reno3 5G、Xiaomi Mi 10 lite 5G、Pixel 4a 5G、AQUOS Zero5G Basic などに採用された 2020 年のミドルレンジ代表格だ。
日本市場が考慮されて防水・Felica まで対応し、インカメラが画面の中に隠れているというハードウェア的な魅力はこの上なく素晴らしい。
しかしどんなにハードウェアが素晴らしくとも eSIM 自体が流行っていない日本市場、さらには 4G すら安定しない 2020 年 9 月 30 日現在、これ 1 台だけで生活するにはリスクが大きいと筆者はみている。
それらをすべてチェックした上で注文した方が良さそうだ。そして筆者は 10 月 2 日に配送されてくる予定だ・・・()
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