いよいよ 3G サービスが終焉に向けて動いている。当ブログでも 3G 巻取り案件をご紹介する機会が増えてきたようにドコモは 2026 年、KDDI は 2022 年、ソフトバンクは 2024 年に完全停波する予定。
そして今回 NTT ドコモがその第一歩とも言える行動にのりだした。5G 契約をすると 11 月 10 日から 3G FOMA を掴まなくなる。
5G 契約では古いケータイで 3G 通信不可に
NTTドコモは現在 4G による通話(VoLTE)とデータ通信で日本全国のネットワークを網羅している。
4G が入らない場所は 3G FOMA がカバーしており、圏外になる場所がほぼゼロと言っても過言ではないだろう。
しかし 11 月 10 日から 5G 契約のユーザーは 3G FOMA を掴まなくなる。つまり 4G が行き届かない場所は圏外になったり、通話や SMS に支障が出たりすることがドコモ公式で案内されているのだ。
具体例を挙げていこう。例えば 2000 年代に活躍し、今もご自宅に眠っている 3G ガラケーに 5G SIM を入れると 2020 年 11 月 6 日現在は通話可能ながら、11 月 10 日以降から突然利用できなくなる可能性が出てくる(機種によると思われる)。
ドコモで販売された機種に関しては PDF で検証結果がまとまっているので参照して頂きたい。どうやら 5G SIM は 4G とは異なり下位互換をうまく持たないらしい。
SIMフリーモデルも要注意
SIMフリーでいうと例えば 3G 通話とテザリングに特化したニッチフォン、ドコモ VoLTE 非対応の海外版 Xperia1Ⅱ5G なども要注意。
niche phoneの白ロム出回ってる( ^ω^ ) pic.twitter.com/UYv5AdyXPv
— Skyblue (@skyblue_1985jp) January 11, 2018
初代ニッチフォンは 4G に非対応で、こうした端末に 5G SIM を挿すと圏外になる可能性も出てくる。
さらにもっと怖いのは 「5G 対応ながら VoLTE 非対応の海外スマホ」で、直近だと香港版 Xperia1Ⅱ5G が挙げられる。
ドコモ 5G/4G データ通信には対応するのに、筐体との相性で 4G VoLTE 通話が使えず 3G 通話が強制されてしまう。
この記事を作成している時点では通話ができるのに、11 月 10 日以降は 5G SIM を入れると電話ができなくなる可能性すらあるのだ。
このように NTT ドコモやメーカーが動作保証をしていない端末において、通話が使えない事態は往々にして起こるだろう。
本当は 5 月下旬から予定されていた
この 5G 利用者向けの 3G 停波、じつは 5 月下旬の実施が予告されていた。それが恐らく新型コロナウイルスの影響で延期され日程が再調整されたのだろう。
すっかり忘れていたが中古市場の活用・活性化の視点でみると重要なことであり、これから契約者が増えると「あれ?通信できるのに通話ができない」なんてことが起こってくる。
ドコモが発売する iPhone や最新 Android を使っている分には問題ないのだが、今後は機種選びの際に注意したい。
また繰り返しになるが、こうした 3G 利用不可の制限は 4G SIM を維持することで回避できる。2026 年までは利用できるが、いずれにせよ 3G は終わりがくると意識を高めておこう。
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