報道されている通り日本時間午前 3 時よりアップルの新型 Mac 発表会がインターネットで放送された。
CPU、GPU、メモリなどが統合された「M1」チップ搭載。バッテリー持続が 18 ~ 20 時間に大幅進化したり、iPhone アプリが動作するなどスマートフォン向けチップを製造する Arm 社の強みが生きている。
しかし先行して発売された Windows 版 Arm PC と比べると「ちょっと待て」と言わざるを得ない。今回は筆者が感じた違和感について触れたい。
Windows 版 Arm PC との違いは・・・
2020 年、筆者は 2 つの Windows 版 Arm チップ搭載 PC を購入した。
1 つは日本未発売のサムスン Galaxy Book S で CPU、GPU、メモリ等がすべて Snapdragon8cx チップに集約されている。
【速報】オレ氏、ソウル市内のサムスンストアにてGalaxy Book Sの身柄を確保(;゜0゜)
Snapdragon8cx搭載、バッテリー駆動 23 時間、物理SIMとeSIM対応、13inchにフルサイズキーボード搭載で961g!
これはノートPC業界揺らぐのでは((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル pic.twitter.com/F6jaTYjwLq
— Skyblue (@skyblue_1985jp) January 16, 2020
バッテリー持続時間は最大 23 時間で持ち運びも楽々。「これぞ新時代」と言わんばかりの素晴らしい使い心地である。
そしてもう一つが Microsoft Surface Pro X 。同じく Snapdragon8cx をベースとした超薄型の筐体で nano SIM + eSIM 搭載。いまは筆者のメイン PC となっている。
いずれも「超軽量」、「超薄型」、「SIMスロット」を実現しているのだ。では「M1」チップ搭載の Macbook Air/Pro はどうだろう。
軽量でもなく SIM スロットもない・・・
今回発表された Macbook Air/Pro は従来モデルと外観はほぼ一緒。つまり省電力化や OS 体験そのものは劇的に変化しながら「軽量化」には着手されていない印象がおおきい。(Air は 1.29 kg、Pro は 1.4 kg)
さらに nano SIM や eSIM スロット採用がない事を考えると 5G 対応を含めた複数の要素を温存しているはずだ。
そう考えると Mac OS のデベロッパーや毎年買い換えるファンを除いては急いで買うべきモデルとは思えないのだ。来年移行、きっと 1 kg を切る超薄型がでてくるだろう。
(画像は 2015 ~ 2017 年にかけて発売された 12 インチMacBook。今やラインアップから消えた)
とくに 1kg 以下の Macbook が完全にラインアップから姿をけした今、旧 Macbook 12 インチや Macbook Air 11 インチを重宝する人は多い。
世界最薄、最長バッテリーなど Windows PC を凌駕する自信作をリリースするタイミングこそ Silicon チップが本格稼働する時であろう。きっと驚くべき製品はくる。その時を願っていまは静観したい。
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