ソフトバンクは 12 月 22 日、ドコモの新料金プラン「アハモ」に対抗として、eSIM 対応の 2,980 円(税別)プランを発表した。
ソフトバンクと LINE の合併会社、ソフトバンク on LINE(仮称)が設立され、オンライン専用ブランドとなる。
提供されるプランは 1 つだけでデータ通信 20 GB、5 分間の通話定額付き、LINE アプリの通信は無制限に無料。
もちろん 5G に対応しておりギガを消費しきった後は 1Mbps で使えるなど、ドコモの「アハモ」とほぼ同等だ。
また LINE の強みを活かして、LINEアプリによる申し込みやプラン変更などオンライン UI とは違った利便性を他社との差別化として準備中とのこと。
大きな違いを挙げるなら「アハモ」が海外でのローミングを 20 GB まで無料で使えるのに対し、ソフトバンク on LINE では利用はできない点であろう。
ただしソフトバンクは LINE アプリを無制限で使える点を差別化要素として強調する。
Y!mobile は 5G 対応でシンプルなプランを導入
サブブランドの Y!mobile でも動きがあった。S、M、L の 3 プランを 5G に対応させ 3 GB 1,980 円から利用可能。
家族は 2 人いれば 500 円割引が発動し、最低 1,480 円から利用可能。これまでのように 2 年目から料金を変えることはせず、同じ料金がつづくことになった。
ただし今までの無料通話が消えており、それ故に安くなったということだろうか。通話定額はオプションとして 700 円(税別)、10 分以降は無料になる通話定額は 1,700 円(税別)で加入できる。
同ブランドは全国に 4,000 を越えるショップ(量販店内を含む)と数万人のスタッフによるサポートがウリとなっていて、予算を抑えながら「サポートは受けたい」という人に向いている。
ソフトバンクは 6,580 円(税抜)で無制限へ
そして最後に本家ソフトバンクは 6,580 円で無制限使える「メリハリ無制限」を導入。
(テザリングは 30 GB までというのが惜しい。この点は無制限のドコモに勝てていない)
3 GB 使わなければ 6,580 円から 1,500 円割引され、一人で加入した場合でも利用しやすくなった。
もちろん家族やソフトバンク光回線などがあれば割引がはいって、3 人そろえば 4,480 円で無制限データ通信環境が揃うこととなる。
また、ブランド間の移行手数料、事務手数料、違約金などを完全に撤廃。
ソフトバンクから Y!mobile、ソフトバンク on LINE(仮称)からソフトバンクなどが無料になることで気軽に乗り換え可能となる。
MVNO の LINE モバイルは 3 月で新規受付停止
なお既存の LINE モバイルは 3 月をもって新規受付を停止し、新ブランドであるソフトバンク on LINE に一本化していくようだ。
大容量ならソフトバンク、中容量でサポート体制が必要な人は Y!mobile 、ネットで手続きできるサポート不要な人は 20 GB 2,980 円プラン(税別)など 3 ブランドであらゆる顧客をとりこむ姿勢がハッキリみえた発表会だった。
その一方、MVNO の LINE モバイル消失に伴い、いままで 1,000 円以下で利用していた顧客はソフトバンクグループを顧客を切り離したようにもみえるという意見も質疑応答で寄せられた。
可もなく不可もないといったところだろうか。対応する機種なども含めて 2021 年 3 月には色んな情報が出揃ってくるだろう。
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