ソフトバンクのブランドとしては初となる Xiaomi Redmi Note 9T が 2 月 26 日より全国のソフトバンクショップで販売開始となった。
21,600 円(税込)の低価格ながら 5G 、3 眼カメラ、 Felica を搭載し Full HD+ の大画面でバッテリー持ちも悪くない。
(最新のXiaomi MIUI 12を搭載。どんなアプリでも複製できるなど楽しい独自 UI だ)
そんな価格破壊なキャリアスマホとして大きな注目を集めており、グローバル版と比べるため検証用に購入した。
(画像は先に購入したグローバル版。)
すでに色んなレビューが出ているので外観やスペックに関する説明は割愛し、まずはソフトバンク版購入までの経緯や他社 SIM との相性、グローバル版との比較などをお送りしたい。
まずは購入編、これだけで 1 本の記事になりそうだ。
単体販売したくない販売店
さて、今回の機種でもっとも大きな話題はソフトバンクショップで「単体販売してくれない」ことではないだろうか。2019 年 10 月の改正電気通信事業法施行によりキャリアでは端末の単体購入が可能となった。
ところが契約を伴わない販売は代理店の利益にならず、購入を希望しても「在庫がない」と言われたり「MNPや新規契約分しか在庫がない」など様々な理由から断られるケースが後を絶たない。
【速報】オレ氏、AQUOS ZERO2の身柄を確保((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル#はぁ〜また買っちゃった pic.twitter.com/cltShzm6mQ
— Skyblue (@skyblue_1985jp) September 9, 2020
(昨年は AQUOS Zero2 が 21,960 円に値下げされた時に在庫隠しが横行した)
そして今回の Redmi Note 9T はおそらく今までで最も厄介だ。今まで快く販売してくれたビックカメラも様子が違っており、さらっと断られた店舗もある。
(とくに 2 月 27 日、28 日は新料金プラン移行直前。商材として活用したいようである)
最終的には無事に購入できたのだが、スタッフによれば「ソフトバンクとしては Xiaomiの話題性、5G 端末が 2 万円、MNP すれば 1 円で買える」という魅力で契約者数拡大に繋げたい」という本音があるようだ。
そうした事情もあって「できれば回線契約してほしい」とお願いされながら、なんとか本体だけ購入して頂くことに。
必要な物は運転免許証、健康保険証、マイマンバーカードなどの「身分証明証」だけ。謎の「審査」を経て SIMロック解除作業まで無料で行ってもらう。
あとは会計を済ませて終わり。楽天ポイントを全額使って 0 円で入手できた。
なかには 1 万円の手数料を払って購入できる店舗もあると聞くが、それはそれで定価で買えた人と比べて不公平である。
この「本体のみ購入する」仕組みはもう一歩踏み込んだガイドライン規定など改善の余地があるだろう。
でないと、こうした目玉機種が発売される度に店舗スタッフと消費者の両者が消耗することになる。
3 キャリアで動作OK、グローバル版との違い
とにもかくにも無事にゲットできた。今回魅力なのは価格だけでなく、ソフトバンク以外のキャリア SIM でも利用できる点だ。
対応周波数をみるとドコモ(4G B1、B3、B19、B28、B42)、au (4G B1、B3、B18、B28、B41、B42)に合致している。実際に試したところドコモ、au、Y!mobile にて VoLTE、SMS、4G データ通信を確認。
楽天モバイルは電波状況のせいか 4G データ通信しか確認できておらず、無料通話アプリ Rakuten LINK と電話アプリの利用確認ができていない。(検証の続きはこちら)
(グローバル版では動作しているため、なんとか動作しないものか検証をつづけ追記したい)
また Mediatek チップの醍醐味とも言えるバンド固定機能なども引き継がれておりギーク層向けな一面も見せる。
ただしグローバル版が Dual SIM + micro SD 構成であるのに対し、ソフトバンク版はシングル SIM + micro SD 構成と惜しい。
その代わり日本版ならではの Felica があるのでトレードオフと言ったところだろうか。
さらにキャリアの「余計なアプリ」という物がかなり目立つのが正直な印象で、ドロワーには 3 スクロール分くらいアプリがぎっしり。
3スクロール分のプリインアプリどーん(;゜0゜)#RedmiNote9T pic.twitter.com/6ewH290PXk
— Skyblue (@skyblue_1985jp) February 26, 2021
しかも多くのアプリがアンインストールできず、この辺りで使う気が失せてしまう人が出てきても不思議ではないだろう。
ただし内部ストレージの残り容量はグローバル版と大差なく、さほど負担にはなっていないようだ。動作自体はヌルヌルサクサクで、 2 万円とは思えない出来栄えだ。これはもう文句のつけようがない。
ということで駆け足になったがまずは「購入編」をお送りした。
あと 1 〜 2 回くらいに分けてグローバル版とソフトバンク版の比較、さらにはどんな人に向いているかなどをレビューしていきたい。
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