そろそろレビューが出始めたiMac Pro。Appleが満を持してリリースした究極のデスクトップだ。最高スペックは約160万円と、半ば信じられない価格となっている。
(朝、外が明るくなると一層美しい佇まい)
一方でMicrosoft社はデスクトップにSurface Studioを展開。昨年、筆者も購入し利用開始から8ヶ月が経過する。両者を比較するには利用目的や価格面で無理があるが、「これからのデスクトップPC」という観点からSurface Studioの魅力をお伝えしたい。
①ディスプレイを自在に操れる時代へ
初代Surface ProにはWindows8が搭載されており、タブレットだけの利用も想定されていた。この頃から「タブレットPC」または「2 in 1 PC」なるものが少しずつ登場する。
一方でAppleも2015年にはPCに代わるiPad Proをリリース。MicrosoftとApple、PCの2強が「ディスプレイを自在に操作できるコンピューター」を本格展開することとなった。
MicrosoftはSurface BookやSurface Studioで究極の2 in 1を実現したと言っても過言ではなかろう。しかしAppleは製品の差別化もあるのだろうか、Macにタッチパネルを搭載してこない。
これから市場をリードするコンピューターが「タッチパネル」を前提としているのであれば、OSとしてもハードウェアとしてもMicrosoftが一歩リードしたといえるだろう。
②Surface Studioに似た製品は現時点で存在しない
28inchの5Kディスプレイを自在に調整し、仕事やプライベートを問わず何でもできるデスクトップPCは現時点で他に存在しない。仮にあったとしても、「ぜひ使いたい」というデザインに洗練されているだろうか。
(ディスプレイの調整が自由すぎる。キーボードを使うか否かは人次第となる)
筐体の作りも非常にしっかりしている。今のところ実用性は見いだせてないが、Surface Dialという独自のコンセプトも面白い。
(Mac miniとは言わないが、それくらいにコンパクトな筐体。何より静かだ)
一方でiMac Proはデザインにおいて目新しさが全くない。18コアは想像を絶するくらい凄いのであろう。
ディスプレイの角度はある程度調整できるとしても、本当にiMac Proである必要はあるのだろうか。最高価格が約160万円。ここまでになると、もはや準法人向けモデルと捉えてもおかしくはないと思う。
最後に
スペックは全体的にiMac Proの方が高い。しかしSurface Studioが低いわけではない。動画編集、描画、資料作成、ゲーム、動画視聴、何から何まで信じられない迫力で楽しめる。
そして価格は40万円を越えていたのだが、気づいたらなんと62000円以上値下げされているではないか!「これからのデスクトップ」を十分に味わうという視点から捉えれば筆者としては圧倒的にSurface Studioをお勧めしたい。
気になる方はMicrosoftのWebを覗いてみるといいだろう。Microsoft Store Surface バレンタイン キャンペーンで一時的に価格が62,000円以上安くなっている。Surface Studioの中身はまたレビューしていきたい。