楽天モバイルは6月29日「楽天モバイル iPhone アップグレードプログラム」を発表した。
同社が扱うiPhone（SE第2世代/12mini/12/12Pro/12ProMax）を楽天カードで48分割契約し24回の支払いが完了すると25ヶ月目以降の返却をもって残債が免除される。
返却時に新しい機種の購入は義務付けられていないのは嬉しい。さらに楽天モバイルの維持費が月額0円ならば人によっては利用価値を見いだせるのかもしれない。
ただし注意事項やデメリットもいくつかある。
事務手数料で割高に
楽天モバイル公式サイトにiPhone12 Pro 128GBの例が出ているので参照してみよう。
（総額127,395円を48分割して2年間利用し25ヶ月目に返却すると63,728円が免除）
なるほど25ヶ月目以降に機種変更が必須ではない点は魅力的だ。
ただしプログラム利用料金が月1円発生する事、25ヶ月目の返却（解約）や機種変更には3,300円の事務手数料が発生する。
楽天モバイルのiPhoneはアップル価格より割高であるため、この手数料で更に高くなるのは知っておきたい。
確実に新しいiPhoneが出てくる
もう一つ注意したいのは8日間キャンセルの対象外であること。例えば楽天モバイルSIMと同時に契約した場合、自宅に電波が入らないければ回線は契約解除できるだろう。
しかしiPhoneの分割プログラムは契約解除や返品ができないため他の回線での利用が必要になる。
また利用期間2年間は意外にながく、その間に新しいiPhoneが発表されることは確実だ。24ヶ月経過するまで我慢すできればいいが、中には新機種も欲しくなる人だっているだろう。
そうなると楽天モバイルの思うツボ。同プログラムは1人2台まで利用可能であるため、新しいiPhoneが出たら2台持ちすることもできてしまう。
2台持ちになれば負担はますます重くなり何のために携帯電話料金が下がったのか本末転倒になるだろう。
リース品と割り切れる人向け
そのほかにも返却時に欠損があった場合22,000円の故障費用が発生する。月額1,300円のアップルケア+に加入するとそうした不安を回避できるものの、総支出額が高くなる。
また繰り返すが楽天モバイルのiPhoneはアップルストア価格よりも割高で、端末の返却（プログラム解約）時の事務手数料3,300円も考慮すると決して安いとは言えまい。
もはやリース品と割り切って2年間の想定支出に納得できる人ならお得なのかもしれない。何しろ楽天モバイルとの回線契約は不要で楽天カードがあれば誰でも利用できる点で大手3社よりは手軽に使えそうだ。
ただし割り切れない場合は安易に手を出さない方がいいだろう。なんせ今12を契約すれば2021年9月頃に新型、2022年9月頃にさらに新型がリリースされる。
なのに2023年まで変更できない。そんなことに耐えられるだろうか。
リンク：楽天モバイル
Twitterをフォローする！@skyblue_1985jp