住民台帳基本カード(以下、台帳カード)という身分証明書がある。単なる身分証明だけでなく、役所の外にある機械から住民票を取得できたり何かと重宝していた。というのも筆者は諸事情で運転免許証を持っていない。
だから台帳カードが実質的な公的な身分証明書として何をするにも役立っていた。しかし、いつからかマイナンバー制度が始まり、ケータイのIMEIのような番号が国民に割当てられる時代がきた。
役所の案内に沿って台帳カードを返却しマイナンバーカードを取得。しかしここから、おかしなことが始まった。身分証明書として不便すぎるのだ。
①ケータイの売却、ケータイの契約にマイナンバーが使えない
スマートフォンを売りに行く際、筆者は台帳カードを提出することが多かった。しかし役所に返却してしまったので、当然のごとくマイナンバーカードも使えると思っていた。
ところが某大手の買取センターでは身分証として受け付けてもらえず、他を当たっても同じだった。更に先日のUQ mobileでもマイナンバーカードは不可だった。
マイナンバーカードで契約できる事もあるらしいのだが(大手3キャリアの契約など)、楽になると思った生活が不便になるのは想定外。
②パスポートが効果抜群すぎる!!
パスポートなんて、海外に行く時にしか持っていかないものだ。第一無くしたら大変な事になるし、用がない限り家にしまっておくものだろう。
(最近はあまり海外に行ってないが、今年こそどこかへ行きたい)
ところが運転免許証がなく台帳カードを拒否された筆者はついにパスポートを持ち歩くことを決意。その効果たるや抜群なのだ。台帳カード同様に受け入れてもらえるし、補助書類などを求められる事はまずない。
もちろん健康保険証なども身分証として機能するのだが、ケータイの契約などでは補助書類が必要になることもあり、その書類の用意が非常に面倒なのだ。
最後に
運転免許証がなければ自分が自分であることを公的に証明できず「人じゃない」というように見られるのが滑稽に思っていた。しかも、免許証がないからパスポートを出すなど恥ずかしかった。
ところがマイナンバーカードが役に立たない以上、そんなことは言っていられずドヤ顔でパスポートを提出してみると、意外にも不思議そうに処理されることはなく今ではすっかり慣れてしまった。
ふらっとそのまま海外に行くこともできるし、これでいいかと思うこともある。ともかく「マイナンバーカード、オワコンだなぁ。。いや、始まってもいないか」と思う日々が続いている。私の台帳カードを返してほしい。。