昨夜から今朝にかけてNTTドコモやそのMVNOで日本全国規模の通信障害が発生した。
午後8時過ぎに全面復旧と報道されたものの、実際には日付が変わっても繋がらない人が続出。当記事を書いている今もFOMA回線が繋がりにくい等の声があがっている。
ドコモの通信障害、4G/5Gは完全復旧 3Gは繋がりにくい状況続くhttps://t.co/zZrxTNZcyk pic.twitter.com/diWpv3AP3n
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) October 15, 2021
さて、今回の大規模通信から学びたいことは「回線の冗長化」である。とくに2018年以降に発売されたiPhoneを持っているユーザーはすぐ出来るのでご覧いただきたい。
0円SIMを忍ばせよう
2018年以降のiPhoneには物理SIMスロットの他にeSIMスロットがあり、2枚目のSIMとしてインストールすれば常に2番号で発着信できるのをご存知だろうか。
iPhone XR, XS(Max), 11(Pro/Pro MAX) 12,13シリーズ、SE第2世代のいずれもDual SIMによる冗長化が可能。
昨日ならドコモ回線だけの人と楽天モバイル併用の人で大きな差が付いただろう。すぐに導入できるのは楽天モバイルで操作方法がわからなくとも店頭ですべてやってくれる。
ちなみに同社は1GBまで通信料金が無料。人によっては1円もかけずに障害を乗り切ったはず。この機会にぜひ2回線目を持って非常時に備えよう。
povo2.0もゼロ円維持
さてゼロ円で持てるもう1つが絶賛炎上中のpovo2.0。今はトラブル続きで決してお勧めできないが全国を網羅するネットワークが楽天モバイルより強みである。
330円の課金で24時間、高速データ通信が利用できるからLINE通話で足りる人は緊急時にこうした手段を使えばいいだろう。
スマホは立派なインフラ
今から10年前なら携帯電話が繋がらない時は待つ他なかった。しかし今もまだその考え方が通用するだろうか。いま私たちが当たり前に持っているスマートフォンは、もはや日常を生きる武器である。
動画や音楽などのエンターテイメントはもちろん、昨今ではお財布としての決済機能、送金、株式や暗号試算などの売買、不用品の出品、オークションへの参加、SNSへの情報発信など多様化しており「機内モード」にすれば多くの機能が使い物にならない状態となる。
電気、ガス、水道、鉄道、バスといった産業に並ぶほどの社会基盤となっていて、繋がらない状態は1分足りとて仕事やプライベートに関わってくるはずだ。
障害発生は可能なかぎり避けなければならないが、インフラである以上は起こるものだ。だからユーザーとしては日頃から冗長構成をとっておきたい。
(Androidは2020年以降のPixelシリーズがnano SIM+eSIMに対応)
そして繰り返すが2018年以降のiPhoneはすべて導入費ゼロで実現できる。こうした事を主体的にやっていけば料金引き下げはもちろん、他の人と色んな点で差別化できるはずだ。